2026年10月30日配信
2倍超えの高倍率はなくなると予想

10月29日(木)、埼玉県教育委員会から第1回進路希望状況調査の結果が発表されました。
年内にもう一度、調査(12月15日現在)が行われ、年明けには正式出願となります。このまま現在の志望校で行くか、あるいは変更すべきかと悩んでいる方もいるでしょう。
そこで今回の記事では、過去データをもとに今後の各校倍率がどのように変化して行くかを推測してみました。
※以下「倍率」とは、「公立全日制の倍率」を指しています。
◆全体倍率、普通科倍率ともに今回調査がピーク
まず全体倍率の今後の動向についてです。
昨年、全日制の全体倍率は次のように推移しました。
(なお、カッコ内は一昨年です)
第1回調査 1.13倍(1.17倍)
第2回調査 1.07倍(1.12倍)
実際の出願 1.05倍(1.11倍)
(※ここで「実際の出願」というのは志願先変更前の倍率を指します。以下同じ)
希望者の多い普通科についても見ておきましょう。
第1回調査 1.23倍(1.28倍)
第2回調査 1.14倍(1.21倍)
実際の出願 1.09倍(1.17倍)
以上のように、過去2年間、実際の出願に向けて徐々に倍率は低下しています。
従って今年も、学校・学科ごとには上昇、下降両方の可能性がありますが、全体倍率は現在より下がると予想されます。
今年の場合、第1回調査では全日制全体が昨年同期の1.13倍とほぼ変わらない1.12倍、普通科が昨年同期と同率の1.13倍となっているため、第2回調査以降も昨年と大きく変わらない倍率で推移して行くと予想されます。
◆2倍超の高倍率校、実際の出願時にはなくなる可能性
今回、第1回調査で倍率が2倍を超えた学校(普通科)が7校ありました。
高い順に、市立川越(2.84)・市立浦和(2.82)・川口市立(2.70)・上尾(2.32)・大宮(2.24)・浦和西(2.06)・越谷南(2.04)です。順位は異なりますが、顔ぶれは昨年と同じです。
昨年第1回で2倍超えだった7校は、実際の出願に向けてどのように倍率が変化したのでしょう。
数字は左が昨年第1回倍率、中央が昨年第2回倍率、右が昨年の実際の出願倍率です。
川口市立 3.01 →2.17 →1.61
市立川越 2.99 →2.04 →1.29
市立浦和 2.75 →2.35 →1.96
上尾 2.36 →1.87 →1.34
大宮 2.29 →1.97 →1.75
越谷南 2.12 →1.65 →1.34
浦和西 2.08 →1.71 →1.49
以上のように第1回では2倍超えだった学校も、実際の出願ではすべて1倍台に下がりました。最高は市立浦和の1.96倍、次いで大宮の1.75倍、川口市立の1.61倍で、それ以外の4校はいずれも1.5倍以下となりました。
従って、今年第1回で2倍を超えていた7校についても、その多くが実際の出願では1.5倍前後まで下がると推測できます。
参考のため、市立川越(普通科)と市立浦和について、昨年度までの第1回調査から志願先変更までの倍率推移をグラフ化してみました。例年ほぼ同じような推移を示していることが分かるでしょう。


◆1.5倍超え高倍率校、ここからどう変化するか
第1回調査では前出7校のほかにも、高倍率だった学校(普通科)がいくつかありました。
1.50倍以上だったのは、浦和南(1.82)、南稜(1.82)、大宮北(1.69)、越ヶ谷(1.68)、浦和東(1.67)、所沢西(1.67)、鳩ヶ谷(1.63)、杉戸(1.61)、所沢北(1.61)、所沢(1.60)、入間向陽(1.58)、川越南(1.56)、大宮南(1.54)、川口市立・スポーツ科学(1.54)、浦和北(1.53)、蕨(1.53)、本庄(1.51)の17校(コース含む)でした。
このうち、浦和東、所沢西、入間向陽、大宮南、浦和北、本庄の6校は、定員減(40人減)による倍率上昇という面が強いので、残りの11校について、昨年度の倍率推移を見ていきます。
数字は左が昨年第1回倍率、中央が昨年第2回倍率、右が昨年の実際の出願です。
浦和南 1.96 →1.82 →1.43
南稜 1.67 →1.31 →1.18
大宮北 1.86 →1.55 →1.23
越ヶ谷 1.70 →1.50 →1.29
鳩ヶ谷 1.73 →1.39 →1.01
杉戸 1.69 →1.42 →1.23
所沢北 1.55 →1.47 →1.30
所沢 1.89 →1.56 →1.41
川越南 1.65 →1.34 →1.21
川口市立・スポーツ科学
1.66 →1.54 →1.68
蕨 1.47 →1.29 →1.17
以上のように、実際の出願でも1.5倍以上の高倍率を維持したのは、募集人員が80人と少ない川口市立・スポーツ科学だけでした。
ここまで見てきたように、第1回調査時点で2倍以上、あるいは1.50倍以上の高倍率であった学校は、ここがピーク(最高値)であり、これ以降に上がることはありません。
今回は、第1回進路希望調査で高倍率だった普通科についての参考情報をお届けしました。
教育ジャーナリスト 梅野弘之
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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