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熊谷高校創立130周年記念式典

江利川さんが記念講演でエール

在校生らに熱く語り、エールを送った江利川毅さん=県立熊谷高校体育館

 

 県立熊谷高校(市川京校長)創立130周年記念式典が同校体育館で開かれ、同校卒業生で国の官僚トップとして長年務めた江利川毅さんが記念講演した。式典には、在校生のほか、同校PTAや同窓会員など約1100人が参加。江利川さんの話に耳を傾けた。
 1895(明治28)年創立の同校は、県内有数の伝統校。質実剛健、文武両道、自由自治を校訓とし、バンカラな校風が今も息づく。これまでに約4万人以上の卒業生を世に送り出している。
 行田市生まれの江利川さんは、同校を1966(昭和41)年に卒業。東京大学法学部を経て、「将来は天文学者になろうと思っていた」が、高度経済成長期に大きな社会問題となっていた公害問題の解決を目指し、「厚生省(現厚生労働省)に入省した」と話した。
 これまでに内閣府事務次官、厚生労働事務次官、人事院総裁を歴任。常に国政の中枢を担い、政策決定や行政実務に携わる。産業廃棄物の規制、光化学スモック問題、年金制度や医療保険の改正、介護保険制度の創設、消えた年金記録問題、C型肝炎患者の救済問題など、山積する課題解決に全力を注いできた。
 江利川さんは在校生らを前に「人生の転換点は熊高時代だった。クラーク博士の『少年よ、大志を抱け』の言葉通りに〝小志〟では困難を乗り切れない。自分の可能性を信じて頑張ってほしい。情報化社会の今日、世界の情報の9割が英語。教科書を丸暗記する覚悟でしっかり習得しよう」と熱く語りかけた。
 愛読書は吉田松陰、西郷隆盛、安岡正篤の書で、「リーダー、人間はいかにあるべきか」を学んだという。また、「習う」という字は、ひな鳥が命懸けで飛ぶことの体得を表し、何度も何度も繰り返し練習して身に付けることの大切さを説いた。そして、「頑張ってゴールにたどり着いてください。悔いのない高校生活を」とエールを送った。
 同校3年の須賀大翔さんは、「江利川さんの話を聞いて、大学の選び方に興味を持った。社会を変えるために入省し、世の中を動かしてすごいと思った。これからの人生に参考となる内容がたくさんあり、自分も大志を持ち、大学受験に向けて勉強に励みたい」と、興奮気味に話していた。

=埼玉新聞2026年10月28日付け9面掲載=

 

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学校の特徴~学校からのメッセージ2026~

「質実剛健」「文武両道」「自由と自治」の精神を受け継いで130年、3万を超える卒業生は様々な分野で日本や世界のリーダーとして活躍。学力向上、進路希望の実現は言うに及ばず、先行き不透明な時代をたくましく生き抜くために不可欠な「人間力」の育成を目指す。活発な部活動、伝統ある学校行事を通して、心身ともに強靭でしなやかな生徒を育む。熊高ならではの彩り豊かな高校生活には、一生ものの友との出会いが待っている。

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