
バスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ)県予選最終日は3日、深谷ビッグタートルで男女の決勝を行い、男子は埼玉栄が36年ぶりの栄冠に輝いた。女子は昌平が2年ぶり4度目の頂点に立った。
男子は埼玉栄が15連覇を狙った正智深谷を72―65で退けた。第3クオーターで逆転し、逃げ切った。
女子は昌平が前回女王の埼玉栄に73―69で競り勝った。7点を追う第4クオーターで逆転した。
優勝した男子の埼玉栄、女子の昌平が全国高校選手権(12月23~29日・東京)に出場する。
粘りの守備で歴史刻む

男子 埼玉栄―正智深谷 第4クオーター、埼玉栄の浜高(左)がシュートを決める
埼玉栄が歴史の重い扉をこじ開けた。14連覇中で県の絶対王者に君臨してきた正智深谷を破り、1990年以来、36年ぶりに王座を奪還した。小野監督は「選手たちが前半に我慢して、粘って戦ってくれた」と喜びをかみしめた。
第3クオーターで劣勢をはね返し、5点差をひっくり返した。攻撃のけん引役でもある浜高が相手の得点源・富沢を徹底的にマーク。「コンタクトで負けなかった」と、富沢には1ゴール
しか許さない守備で失点を1桁に抑え、逆転に成功した。
1月の新人大会こそタイトルを譲ったが、正智深谷とは5月の関東大会県予選、6月の総体県予選決勝でも顔を合わせて連勝中だった。切磋琢磨(せっさたくま)するライバルだからこそ、「リスペクトしている」と小野監督。選手たちも敬意を払って大げさに喜ぶことはなかった。
県2位で出場した前回のウインターカップは初戦敗退。王者として迎える今回はひと味違う。主将の塚田は「県1位を目指しているわけではない」と言い切り、全国の頂を目指す。
逆転呼ぶ 1年生の成長

女子 昌平―埼玉栄 第1クオーター、昌平の岩滝(右)が埼玉栄の小野沢と競り合う
昌平は第4クオーターで7点差からの逆転劇を演じた。けがの影響で万全ではない夏の主力3人が先発を外れる中、1年生の荻原、岩滝らが躍動し、層の厚さを見せつけた。加藤監督は「下級生が成長した試合だった」とうなずいた。
48―55で迎えた第4クオーターは、中山が「まずはシュートを打つという強い気持ちを持っていた」と言うように攻め手を強めた。すると着実に点差を詰めて逆転にも成功。残り6分からの激しい攻防を勝ち切り、試合終了のブザーとともに選手たちの喜びは爆発した。
主将の上田は「ディフェンスを頑張り、ルーズボールをしっかり追いかけることができた」と勝因を挙げる。メンバーが入れ替わっても勝てることを証明し、結束力はさらに高まった。
=埼玉新聞2026年11月4日付け1、7面掲載=
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