ボクシング横内選手　プロデビュー戦に闘志ー花咲徳栄高出身

母校訪れ恩師に勝利誓う

　１１月３日に東京・後楽園ホールで開かれるボクシングの東日本ウエルター級新人王戦に、久喜市久喜東の横内龍也選手（２３）＝一力ジム＝が出場する。横内選手は２０日、加須市花崎の花咲徳栄高校を訪れ、恩師の木庭浩介ボクシング部監督（６１）にプロ・デビュー戦での闘志を誓った。

ボクシングのプロ・デビュー戦で新人王に挑む横内龍也選手＝２０日、加須市花崎の花咲徳栄高校

　　横内選手は同校ＯＢで、全国高校選抜ボクシング大会のライトウエルター級（当時）で３位の実績がある。平成国際大学では関東大学リーグ２部で優勝に貢献。大学４年生の時、プロ入りを決意した。

　花咲徳栄高、平成国際大と横内選手を指導した木庭監督は「横内はパンチ力がある。１１人のトーナメントで争う東日本で優勝して、西日本の優勝者に勝てば、新人王になれる」と期待する。

　プロ・デビュー戦は、当初は９月１７日だったが、コロナ禍で１１月３日に延期された。「いよいよですね」と横内選手。「東日本では、満を持して臨みたい。目標は、頂点。新人王を取ること」と言い切った。

　横内選手のトランクスには家業の「横内住宅設備」と、母校の花咲徳栄高校、平成国際大学の名前が入れられている。横内家は父親の大吉さん（５１）も花咲徳栄高でボクシングをしている。現在、県ボクシング連盟の選手強化委員でもある。

　木庭監督は「横内の試合には、いつも両親が応援に来ていた。ボクシングが話題になる家族だが、母親の理香さんが３年前に亡くなられた。東日本では、その母親のためにも頑張ってほしい」とエールを送った。

＝埼玉新聞２０２１年１０月３１日付け１３面掲載＝

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