川越総合高校で寄贈式
食品ロスを削減し、生活困窮家庭の支援に役立ててもらおうと、県立の専門高校など20校の生徒たちが余剰食品の寄付を呼び掛けるフードドライブを実施。川越市小仙波町の県立川越総合高校(服部修校長)で、NPO法人「フードバンクネット西埼玉」への寄贈式が行われた。
食品を寄贈した生徒実行委員会委員長の杉山礁さん(中央右)と、提供を受けたNPO法人フードバンクネット西埼玉の丸茂真依子代表(同左)ら=15日、川越市小仙波町の県立川越総合高校
フードドライブは、昨年10月に専門高校などの生徒が学習成果を発表した全国産業教育フェア埼玉大会の生徒実行委員会が企画した。県内の総合高校や工業高校をはじめとした各参加校では、昨年12月下旬から今年1月末にかけて、家庭で余った食品の提供を受け付け。缶詰やレトルト品など、段ボール9箱分の寄付が集まった。
同委の委員長で川越総合高校3年生の杉山礁さん(18)は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で生活が困窮している人たちに何かできないかと考え、食品寄付への協力を呼び掛けることにした」と振り返る。
所沢市に本部があるフードバンクネット西埼玉は、提供された食品を県西部の生活困窮家庭や子ども食堂などに届ける。高校生から寄付を受けるのは初めてで、丸茂真依子代表は「より良い未来にするため、未来を担う高校生から頂いた食品をしっかり活用したい」と感謝していた。
=埼玉新聞2022年2月28日付け11面掲載=
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