県教育委員会実施案 12校を6校に26年統合
県教育委員会は14日、募集生徒の減少などに伴う県立高校の再編整備について、12校を6校に統合して2026年に新校を開校する案を明らかにした。新校の概要や基本方針などを示した「魅力ある県立高校づくり第2期実施方策案」をホームページ(HP)で公開。再編に伴い特色のある学校とするため、専門的な人材を育成する学科を設置することなどが盛り込まれた。
方策案ではグローバル人材を育成する高校として和光国際と和光、岩槻と岩槻北陵、秩父と皆野を統合。アニメ、美術分野で越生と鳩山、ビジネス分野で八潮南と八潮、先端産業分野で大宮工業と浦和工業を統合する。
対象校は生徒募集の状況や地域のニーズ、近隣学校の状況などを踏まえて地域バランスを考慮して選定された。統合する一方の高校の生徒募集は24年度で中止し、もう一方の校舎を活用して新校を設置する。専門分野を教える教員は研修などで養成するほか、アニメ分野などに関しては県内外部機関との連携も視野に入れる。
再編整備は3期に分け、現在の134校を29年4月をめどに121~124校程度とする方針。第1期では来年度に児玉白楊と児玉を統合した新校児玉と、飯能と飯能南を統合した新校飯能が開校する。さらに第2期で6校減らし、26年度以降の第3期でさらに再編整備を進める見通し。
今後は第2期実施方策案へのパブリックコメントを実施し、秋ごろに内容を固めて公表する。決定後は地元の教育関係者などと新校準備委員会を設置し、23年度中に新校基本計画を策定。24~25年度は開校前の準備として校名決定や、生徒募集が開始される。
19年6~7月に実施した第1期実施方策案のパブリックコメントでは109件の意見が寄せられた。卒業生からの反対意見も多いというが、県教育局魅力ある高校づくり課は「賛成が多数を占め、一部反対もある傾向にある。今回もそのように(賛成意見が多く)なるのではと予想している」と話した。
第2期実施方策案のパブリックコメントの募集は19日~8月18日まで。内容は県HPから確認することができる。
=埼玉新聞2022年7月15日付け1面掲載=
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