【解説】県立高校１２校再編へ
埼玉県教育委員会発表
「魅力ある県立高校づくり第２期実施方策案」の内容を解説
埼玉県教育委員会は7月14日、県立高校の第2期「魅力ある県立高校づくり第２期実施方策案」を発表しました。
12校が6校に統合され、2026年に新校として開校します。
統合される一方の高校の募集は、2023年度（令和5年度）が最後となります。
現在の中学3年生の皆さんの志望校選びにも関わる情報なので、チェックしておきましょう。
埼玉県ＨＰはこちら↓
◆再編対象となった学校
今回再編対象となったのは次の学校です。
１ グローバル人材を育成する高校へ
（１）和光国際と和光を統合
（２）岩槻と岩槻北陵を統合
（３）秩父と皆野を統合
２ アニメ・美術分野で活躍できる人材を育成する高校へ
（４）越生と鳩山を統合
３ ビジネス分野で活躍できる人材を育成する高校へ
（５）八潮南と八潮を統合
４ 先端産業分野で活躍できる人材を育成する高校へ
（６）大宮工業と浦和工業を統合
◆再編後の校地、学科など
再編後の校地はどうなるか、また学科構成はどうなるかを簡単に見ておきましょう。
- （１）和光国際と和光
校地は現在の和光国際となります。
外国語科のある和光国際の特色が主に引き継がれそうです。
和光の募集は令和5年度入試までです。 - （２）岩槻と岩槻北陵
校地は現在の岩槻となります。
国際文化科のある岩槻の特色が主に引き継がれそうです。
岩槻北陵の募集は令和5年度入試までです。 - （３）秩父と皆野
校地は現在の秩父となります。
普通科に加え、新たに国際関係の学科が設置されます。
皆野の募集は令和5年度入試までです。 - （４）越生と鳩山
校地は現在の越生となります。
美術科のある越生の特色が主に引き継がれそうです。
アニメに関する科目も学べる学校となります。
鳩山の募集は令和5年度入試までです。 - （５）八潮南と八潮
校地は現在の八潮南となります。
商業科・情報処理科のある八潮南の特色が主に引き継がれそうです。
八潮の募集は令和5年度入試までです。 - （６）大宮工業と浦和工業
校地は現在の大宮工業となります。
学科については、現在両校にある機械科、電気科はそのまま引き継がれます。
大宮工業にある建築科もそのまま引き継がれます。
新たにロボット技術に関する学科と専門情報に関する学科が置かれます。
浦和工業の募集は令和5年度入試までです。
今回の統合では、大宮工業と浦和工業という工業高校同士の統合があった点が注目されます。将来的には商業高校同士の統合などもあるかもしれません。
◆今後の再編計画
県立高校の再編整備計画は1期から3期までとなっています。
第1期は、児玉と児玉白楊、飯能と飯能南の統合で、これについては学科内容や新校名もすでに決まり、5年度入試から募集が始まります。
第2期は、今回の12校を6校に統合するものです。
第3期は、2029年が目標年度となっています。
現在の134校を121～124校まで減らすのが第3期までの全体計画です。
今回の第2期までで8校減らしたことになるので、第3期では、あと2校から5校減らすものと予想されます。
（教育ジャーナリスト 梅野弘之）
＝「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事＝
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