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中学1年生が高校見学 県立4校の特色学ぶ

 中学生の進路選択の一助を担おうと、秩父圏域県立高等学校と秩父地域1市4町は、17~24日までの計3日間、秩父地域の公立中学校計12校の1年生を対象にした高校見学会を開催している。各中学校の生徒が日程をずらして秩父地域県立4高校(秩父秩父農工科学皆野小鹿野)を訪問。学校説明や施設見学を通して高校生活の魅力にふれている。

高校生の授業を見学する、秩父市立高篠中学校の生徒たち=18日午前11時半ごろ、秩父市大野原の秩父農工科学高校

 

 同見学会は、中学生が1年生の段階から進路選択について考えてもらい、同時に地域に根付く県立高校の特色を知ってもらおうと2020年度に計画。コロナ禍で2年間中止になったため、今回が初開催となった。参加中学は秩父市内8校、長瀞、皆野、横瀬、小鹿野町内の各1校で、1年生生徒数は計約770人。
 秩父市立高篠中学校の1年生44人は18日に同4高校を訪問。秩父農工科学高ではフードデザイン科や森林科学科などの施設を見学した。同中の上野楓夏さん(13)は「充実した設備の中で、生徒同士が和気あいあいと授業を楽しんでいた。高校生活が待ち遠しくなった」と話した。
 市教育委員会によると、昨年度の秩父地域内の中学卒業者は約800人。そのうち秩父地域県立4高校への入学者数は約470人(進学率59%)だった。1市4町では毎年、進学率の目標値を60%以上に定めているが、実績値は思うように伸びていないのが現状。
 同委員会の飛川成正教育研究所長は「秩父地域の県立高校は、将来の地域を支える若い世代の育成にはなくてはならない存在。今後も1市4町と県立高校が連携・交流できる取り組みを継続していく」と話した。

 

=埼玉新聞2023年1月20日付け11面掲載=

 

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