大学付属校の特性を活かした教育プログラム
9月13日、佐野日本大学高校の「塾の先生方対象説明会」が行われました。6月から地域別に5会場で実施し、最後に本校で行われた説明会です。約50人の塾の先生方が参加しました。
佐野日本大学高校は栃木県佐野市に所在する私立高校ですが、入学生の約3割が埼玉県生という埼玉になじみのある学校です。また、日本大学の付属校という面でも人気があり、スクールバスが県内外から通学生を運んでいます。
髙原校長先生は教頭から今春就任しました。長年募集を担った熱意ある先生で、佐野日本大学のことを知り尽くしています。本校を楽しいだけではなく、充実感が持てる教育プログラム、それに伴う教育環境を整えると説明されました。
日本大学は、医学部、歯学部、芸術学部など16学部86学科を擁する日本一のマンモス大学です。自分の興味・関心に合わせて多様な学問へと進めることができます。ただ、学問の好き嫌いと将来自分の描く道へ進めるかは別で、近年そのミスマッチが問題となっています。ある大学生の意識調査では、他の学部・学科や他の大学へ移りたいと考えている学生が4割近くにのぼるという結果が出ているようです。
そのミスマッチを解消するためにはキャリア教育が重要で、そこで総合大学の付属校の特性を生かした数々のプロジェクトが組まれています。まず、日本大学の全学部の学部長らが来校し、講演を1年生全員が受け、将来について考える機会を得ます。次に日本大学の各学部を生徒が訪問し授業を体験、また、大学教授らが来校、講義や実習を受けることもできます。その中で将来の目標、職業観を育むことになります。このような付属校ならではの特徴を活かした教育機会を得たことで学習意欲も高まり、今春は東京大学を始めとする国公立大学に35人、早慶上理、GMARCHなど他大学へも多くの生徒が進学しました。もちろん日本大学の合格者は364人にものぼっていて、4年生大学への現役合格者が98.3%という非常に高い進学率となっています。
付属校ならではの特性を活かし、自分に合った大学・学部へ進学する近道、と言っても過言ではないでしょう。
(文・宮崎文雄)
※このシリーズでは、塾の先生方はじめ教育関係者向けに開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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