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春季高校野球関東大会 昌平大勝で8強 花咲徳栄8強進出

武相(神奈川1位)に8-0
3HR含む10安打

(18日・高崎市城南ほか)

 1都7県から17校が参加して開幕した。第1日は2球場で1、2回戦計5試合を行い、2回戦で県大会準優勝の昌平は武相(神奈川1位)に8―0の七回コールドで大勝し、準々決勝に進んだ。
 昌平は一回無死一、二塁から山根の右越え3ランで先制。五回に桜井のソロ本塁打などで2点を追加すると、六回には再び山根が2ランを放つなど3点を挙げた。投げては先発古賀が7回を投げ、被安打3、無失点と好投した。

 

 3本塁打を含む10安打を放った昌平が武相に大勝した。
 昌平は一回無死一、二塁で山根が右越え本塁打を放ち3点先制。五回には桜井の左越えソロ本塁打と園田の右前適時二塁打で2点、六回には再び山根が2ラン本塁打を浴びせるなど3点を追加した。先発古賀は直球と変化球を巧みに織り交ぜ、被安打3、12奪三振、無失点と好投した。

 

投打で圧倒 上々発進

2回戦 武相―昌平 1回裏昌平無死一、二塁、山根が先制の右越え本塁打を放つ=高崎市城南

 

 投打で圧倒した昌平が神奈川1位の武相をコールドで破り、上々の滑り出し。10安打8得点に、無失点と文句なしの試合運びに岩崎監督は「ベンチワークが良く、打席の中でも一人一人が集中して取り組んでくれた」と納得の表情を見せた。
 一回に山根の一発で相手の出ばなをくじいた。無死一、二塁で山根は初球を芯で捉えると右越えに豪快な先制3ラン。「チームで先制、序盤につぶし切ることをテーマにやってきて、勝ちにつながる3点が取れてほっとした」と笑顔を見せた。
 六回にも山根のバットから快音が響いた。2死一塁から右中間へ人生初の公式戦1試合2本塁打を記録。「1打席目、1球目を大事に、より情報を重要視して話し合えるようになった」と選手間で相手投手の癖を活発に共有したことが打力向上につながっているという。
 次戦は同校初の関東大会2勝目を懸け、東海大菅生(東京2位)と対戦する。岩崎監督は「きょうは打ち勝つことができた。2勝目につながる勝利にしたい」と、大勝から快進撃を続けたい。

 

相手惑わし7回無失点
先発の古賀

 先発古賀が7回無失点と好投した。スライダーと直球のコンビネーションで相手を惑わし被安打3、12奪三振。「得点圏にランナーを置いても冷静に投げられて、三振を取って打撃に良い影響が与えられた」と胸を張った。
 強打と前評判の武相に対し、低めのボールを意識。制球力を武器にストライク先行で打者を手玉に取った。「自分たちは打力も投手力もある。(次も)一回から圧倒して勝ちたい」と層の厚い投手陣の1番手としてチームに弾みをつけた。

 

 

日大明誠(山梨2位)に10安打10得点

(19日・高崎市城南ほか)

 第2日は2球場で2回戦の残り4試合を行い、埼玉県大会覇者の花咲徳栄が日大明誠(山梨2位)に10―0の五回コールドで完勝して、準々決勝に進出した。
 花咲徳栄は一回に横山の左犠飛などで2点先制。二回には斎藤の左前適時打で1点を追加。なお1死満塁で生田目が右越えの満塁本塁打を放つと、続く横山もソロ本塁打を浴びせ一気にリードを広げた。投げては先発上原が五回参考ながら無安打無得点で試合を締めた。
 第3日は20日、上毛新聞敷島で準々決勝2試合を実施。埼玉県勢では昌平が東海大菅生(東京2位)と4強を懸けて争う(12時30分)。

 

 10安打10得点と効率良く得点を重ねた花咲徳栄が日大明誠を退けた。
 一回に横山の左犠飛と重盗で2点先制。二回には1死満塁で生田目の右越え本塁打、続く横山のソロ本塁打など6得点し、一気に点差を広げた。先発上原は130㌔台後半の直球主体の投球で八つの三振を奪い、五回参考ながら無安打無得点を達成した。

 

隙なく攻め立て快勝

花咲徳栄―日大明誠 2回表花咲徳栄1死満塁、生田目が右越え本塁打を放つ=高崎市城南

 

 初戦から花咲徳栄らしい隙のない攻撃を繰り広げ快勝した。10安打10得点で五回コールド。岩井監督も「前半、相手がバタバタしている間に地に足着けた野球ができて良かった」と試合の入り方に合格点を与えた。
 一回に4番横山の犠飛で先制。3―0とした二回1死満塁で3番生田目が真ん中に来た直球を右翼席に運び、一気にリードを広げた。続く横山も右越えソロ本塁打。2者連続ホームランで「強打の徳栄」を印象付けた。
 高校で自身初となる満塁弾を放った生田目は「みんながつないでくれたチャンスできっちりかえせて良かった。あそこで1本出せるのが自分の役割」と毎日2時間の自主練習で磨いた自慢のミートセンスを存分に発揮した。
 23年ぶりの春の関東大会4強入りを懸けた次戦の相手は帝京(東京1位)。横山は「毎回点を取れる打線にするために四死球でもどんな形でもノーアウトで出塁することが大事」と持ち前の打力に選球眼、さらには機動力と多様な攻撃を展開して、がっぷり四つに組みたい。

 

好投8奪三振 5回を無失点
上原

 公式戦初先発の右腕上原が五回参考ながら無安打無得点と好投した。常時130㌔台後半の直球と制球されたスライダーで8奪三振。「アウトローを決め切れば打たれない。低めに集めることを意識した」とイメージ通りに打ち取った。
 1年秋からベンチ入り。抑えとして登板してきたが、昨秋の関東大会での敗戦後に先発に転向。最速148㌔を誇る背番号1は「先発は試合をつくれてやりやすい。夏までに150㌔まで持っていきたい」とエースとしてさらなる成長を目指す。

 

=埼玉新聞2024年5月19日付け8面、20日付け6面掲載=

 

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