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ボクシング・若谷選手が恩師に世界戦初優勝を報告ー花咲徳栄高校

 9月下旬にモンゴルで開かれた世界ボクシングカップ・ウランバートル2024のライトヘビー級で初優勝した川口市出身の若谷豪選手(24)が7日、加須市の母校・花咲徳栄高校を訪れ、恩師の木庭浩介ボクシング部監督(64)に喜びを報告した。

ボクシングの世界戦、ライトヘビー級で初優勝した若谷豪選手(右)が恩師・木庭浩介監督(左)に凱旋報告をした=7日午後、加須市の花咲徳栄高校

 

 若谷選手は身長180㌢、体重81㌔。1回戦で韓国のソン・キュンジン選手に5ー0で判定勝ちすると、準決勝はドイツのマンゴールド・マーセル選手に3―2、決勝は中国のレへマンドゥ―・ハミムラティー選手に5―0で判定勝ちして、頂点を取った。
 決勝では、フットワークとジャブ、ストレートで圧倒した。国際大会5度目出場での優勝だった。「パリ五輪を逃した悔しさを、世界戦にぶつけた」と若谷選手。「次のロサンゼルス五輪には何としても出場して、金メダルを目指したい」とつなげた。
 若谷選手は、花咲徳栄高では主将を務めた。入学前には東京の矢代ジムで基本を学んだ。入学後、サウスポーとして頭角を現した。駒沢大学でも主将を務め、4年の時に関東大学リーグ1部で初優勝に導くとともに、全日本選手権で初優勝している。
 凱旋(がいせん)報告を受けた木庭監督は「若谷は心に余裕が出てきている。自信を持っている。ロス五輪への期待も大きい。もっともっと世界戦で経験を積んで、さらに飛躍してほしい」とエールを送った。
 若谷選手は「11月には、イギリスで次の世界戦、世界ボクシングカップ・ファイナル2024がある。出場して、優勝を目指したい」と意欲満々だった。

 

=埼玉新聞2024年10月9日付け11面掲載=

 

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