越生学園(越生町・一川高一理事長)70周年を記念して、武蔵越生高校は21日、同校で平昌・北京パラリンピック金メダリストの村岡桃佳選手を招き、在校生に向けて講演会を行った。
講演会は、生徒に未来へ向けた強い意思を持ってもらうことを目的に開催。生徒からの質問に村岡選手が答える形で進行した。村岡選手には、約1時間の間に「毎日の練習でのルーティ―ンはあるか」「緊張との向き合い方は」「うまくいかないときはどうすればよいか」などの質問が投げ掛られた。
「これまでに出場してきたパラリンピックのそれぞれの大会はどんな大会であったか」の質問には、自身が本格的に競技に取り組むことになった経緯や、それぞれの大会で感じたことを生徒に伝えた。
目標にしてきたパラリンピックへの出場を高校2年生のときにソチ大会で叶えたものの、5位入賞で終えた同大会の表彰式では、次の目標を金メダル獲得にしていたことを紹介。平昌大会で1つの金メダルを獲得、さらに今年の北京大会では3つの金メダルを獲得していたが、北京大会を「ベストは尽くしたけど悔しかった大会」と振り返った。
「結果だけが全てではなくて、自分の思いもそうであるように何を感じて何を考えているかは人によって違う。皆さんには、きちんとコミュニケーションを取りながら人の思いがわかる人になってほしい」と呼び掛けた。
「『練習は本番のように。本番は練習のように』という言葉が心に刺さった」とサッカー部部長で3年生の沼田大知さん(18)。野球部部長で2年生の石井大翔さん(17)は「村岡選手の話を聞いていて、負けず嫌いなことは大切なことだということがわかった」と話していた。
=埼玉新聞2022年11月19日付け11面掲載=
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