県立杉戸農業高校(飯田賢校長)の生徒らが、杉戸町役場を訪れ、制作した門松1対を寄贈した。
造園科内に伝統文化の技術継承を目的としたプロジェクトチームを立ち上げ、2010年から門松づくりが始まった。役場などに設置され、今年で13回目となる。
門松作りに取り組んだプロジェクトチームのメンバーら
今年は、初制作となる男子生徒6人が手がけ、放課後に3日間かけて制作。松を50本ほど使い、高さ120㌢ほどの大きさで、例年より小ぶりに仕上げたという。
代表で2年生の坂本篤紀さん(17)は「左右対称に仕上げるのに時間がかかり苦労した。家業の造園会社を継ぐ予定なので非常に勉強になった」と話し、双子の兄弟の衛紀さん(17)は「松をふんだんに使用したぜいたくな作りになっていると思う。家業では業者に納めてもらっているので、自分で作ると大変だと実感した」と話した。
同町の門脇利夫副町長は「これで年神さまが来て、まちや町民を守ってくれると思う。10年以上続く伝統行事を誇りに思い、後輩にも引き継いでいってほしい」と述べた。
=埼玉新聞2023年1月3日付け10面掲載=
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