埼玉新聞社 高校受験ナビ

部活と勉強の両方で夢を叶える先輩たち

文武両道のキーワードは「タイムマネジメント」 

 将来の夢を叶えるための大学受験、目標の全国大会出場へ向けて練習の成果を発揮したい部活動。どちらも絶えまない努力が必要だが、その両方の夢の実現に向けて、日々努力を惜しまない先輩たちがいる。取材の中で見えたキーワードは、今流行りの言葉で表現すると「タイムマネジメント」の上手さ。ここでは剣道で高校総体出場を決めた県立浦和高校3年の渡邊昂生さんと、陸上やり投げで県内1位となった県立浦和第一女子高校3年の安藤珠希さんに、「文武両道」の秘訣を話してもらった。

 

剣道で鍛えた心技体 浦高の精神「尚文昌武」貫く
県立浦和高校 剣道部 渡邊昂生さん(戸田市立笹目中学出身)

 5月に行われた高校総体県予選で並み居る剣士を打ち破り、見事、個人の部優勝を果たした県立浦和高校3年の渡邊昂生さん(17)。
 「一戦一戦が必死でした」と振り返る高校総体県予選での優勝は、小学校1年生時に始めた長い剣道人生において自身初となる県の頂上から見る光景だ。「昨年は新型コロナの影響で大会自体がなかったので、大会に出場できるだけでありがたいですし、優勝できて嬉しいです。インターハイでは少しでも上位を目指したい」と笑顔を見せる。
 県内屈指の進学校として知られる浦和高校の剣道部の全国高校総体出場は11年ぶり。その快挙を成し遂げた渡邊さんは、「中学の先輩が浦高で剣道部に入部していたから」との理由で同校を目指したが、「部活も勉強も中途半端にしたくなかったので、メリハリを重視した」と中学3年の最後の大会を迎えるまでは部活に専念。引退後は塾に通い、平日5時間、休日は9時間の猛勉強。「中3当初は浦高に合格できるレベルではなかった。最後まで諦めずにやれば必ず成績は伸びると信じて勉強し、秋から冬にかけて急激に成績が伸びた」と当時を振り返る。
 「入学当初は体力もなかったので、部活で疲れて勉強まで手が回らなかった」が、大学受験を控える今では「家で勉強できるタイプではないし、友だちと励まし合えるので」と、日々、18時の部活終了後に学校に残って自習や課題をこなす。
 「浦高は何事も全力でやれる環境があって、親身になってくれる先生や切磋琢磨できる仲間がたくさんいます。受験勉強はとにかく最後まで諦めないこと。己を信じて頑張ってください」と最後に受験生にエールを送ってくれた。

 

抜群のタイムマネジメント能力 メリハリつけ結果を
県立浦和第一女子高校 陸上部(やり投げ) 安藤珠希さん(志木市立志木第二中学出身)

 5月に開催された関東高校県予選(陸上やり投げ)で優勝し、自身、2度目の関東大会出場を決めた県立浦和第一女子高校3年の安藤珠希さん(17)。「後悔するのは、『やれなかった』ではなくて『やらなかった』こと」という恩師の言葉を胸に、勉強に部活に全力で励む。
 中学時代はバレーボール部だった安藤さんが、やり投げを始めたのは高校に入ってから。入学当初は7種競技とやり投げ両方で全国を目指したが、昨秋に疲労骨折をしてやり投げ一本に専念。「バレーボールの経験で投げることは得意」と昨秋の新人戦優勝、今回の県大会優勝と着実に結果を残してきた。
 中学3年の学校見学時に「勉強はもちろん、部活や学校生活を頑張っている先輩たちの姿を見た」ことで県内有数の進学校である同校を目指した。受験時期は「朝は身体を動かす時間にあて、放課後は塾を含めて勉強。夜更かししても頭に入らないので勉強は22時までと決め、生活にメリハリをつけました」と振り返り、「中1の時から間違えやすい問題は何回もやり直すなど、3年間コツコツやってきたことも力になったと思います」と話す。
 高校に入ってからの生活もメリハリ重視。通学の電車内で単語やリスニング、朝早めに登校して自主学習、部活を終えて帰宅後は「絶対にやらなくてはいけないことを優先的に」と、限られた時間を有効活用してきた。
 「昨年は新型コロナで部活も学校もなかったので今の忙しさは幸せ。受験生の皆さんは新型コロナの影響で部活や行事など、制限があると思いますが、その状況下でもできることはあると思いうので、自分を信じてやれることをやり続けてほしい」とアドバイスを送ってくれた。

=埼玉新聞7月1日付け「高校入試対策特集」7面掲載=

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