いよいよ志望校最終選択の時期。迷える受験生に、ベテラン先生がアドバイスします。
◆受けた方が良い?
先生 もちろんです。が、受けないという選択肢があるのはどうして?
生徒 結果が良ければ自信になりますが、もし悪かったら自信をなくしそうで不安なんです。
先生 その不安は良く分かるよ。結果が良ければ自信につながるけれど、もし悪かったとしても、その時は自分の中で考え方を変えれば良いんだよ
生徒 それはどういうことですか?
先生「今まで気づかなかった自分の弱点が直前の模試を受けたことで発見できて良かった。むしろラッキーじゃん!」くらいに考えれば良いんじゃないかな。そこで気づけた弱点を残り1カ月で徹底的に勉強していけば良いんだよ。
生徒 なるほど。弱点をピンポイントで勉強できるから、得点のアップに繋がりやすいかもしれませんね。
◆どこに気をつける?
生徒 それでは、どんな点に気をつけて受けたら良いんでしょうか?
先生 模試の当日は、本番の入試を意識して受けると良いと思うよ。時間配分や問題を解く順番だけではなく、起床時間なども含めて。
生徒 つまり予行演習ですね!
先生 そうそう。直前の模試は、昼食を持参して、公立入試と同じ時間配分で実施されるから、予行演習にも最適なんだよ。
生徒 やっぱり最後まで受けた方が良いということですね。
先生 そうだね。弱点も見つけられるし、予行演習にもなるし一石二鳥。そう考えると、「志望校が決まったからもう受けなくても良い」とはならないと思うよ。でも、受けっ放しでは意味がないからね?
◆その日のうちに解き直そう
生徒 解き直しですね?
先生 そう。できればその日のうちに解き直しをしておこう。解き直しをしてみて、できなかった問題は絶対にそのままにしないでしっかりと復習をしよう。入試直前は、できないものをいかにできるようにするかが大切だよ。できるようになったら、何日か経ってからまた解き直してみると良いよ。
生徒 どうしてですか?
先生 本当にできるようになったか確認するためだよ。復習した直後はもちろん解けるよね。でも何日か後に解き直してみると、案外解けなくなっていたりするもんだよ。何回も繰り返し解き直して、知識を確実に定着させていこう。
生徒 はい。頑張ります!
先生 入試までもう少し。頑張っていこう。
(文・構成=教学館 木下絢一)
=2022年10月18日付け 令和5年度高校入試対策特集 ―秋冬号―より=
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