2024年2月16日配信
全日制倍率は1.12倍で昨年同期を上回る
15日、2024年度(令和6年度)埼玉県公立入試志願先変更の2日目が終了し、各校の志願者数・倍率が確定しました。
以下、今回の記事は「彩の国さいたま公立高校ナビゲーション」による志願者倍率確定情報(16日発表)に基づいています。
埼玉県の発表
令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における入学志願確定者数について
埼玉県教育委員会の発表
令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜志願確定者数(PDF)
全日制の志願者総数は3万9414人で、倍率は1.12倍でした。
昨年同期の1.11倍を僅かに上回っています。
学科ごとの倍率は次のとおりです。
(カッコ内は昨年同期)
普通科 1.16倍(1.16)
専門学科 1.02倍(0.96)
総合学科 1.00倍(0.95)
普通科は昨年同期と同じですが、専門学科と総合学科は昨年同期を上回っています。
主な専門学科について、もう少し詳しく見ておくと次のとおりです。
農業 0.95倍(0.91)
工業 0.89倍(0.87)
商業 1.05倍(0.91)
家庭 0.97倍(1.01)
外国語 1.34倍(1.20)
理数 1.71倍(1.83)
昨年同期と比べると、外国語科が上がり理数科が下がっています。
商業科は全体では1倍を超えました。
◆倍率上位校
倍率の高い学校は次のとおりです。
カッコ内は昨年同期倍率。
【普通科 倍率上位校】
01市立浦和 1.75倍(2.20)
02川口市立・スポーツ科学
1.64倍(1.55)
03春日部 1.50倍(1.31)
03蕨 1.50倍(1.34)
05市立川越 1.49倍(1.36)
06川越 1.47倍(1.40)
06川口北 1.47倍(1.28)
08和光国際 1.46倍(1.44)
09浦和西 1.43倍(1.45)
09所沢 1.43倍(1.34)
11越谷南 1.42倍(1.45)
12大宮 1.41倍(1.44)
13川越南 1.39倍(1.41)
13越ヶ谷 1.39倍(1.43)
13大宮北 1.39倍(1.10)
16浦和 1.38倍(1.55)
17浦和一女 1.37倍(1.35)
18川口 1.34倍(1.18)
19不動岡 1.33倍(1.30)
20南稜 1.32倍(1.27)
21川越女子 1.30倍(1.36)
21浦和南 1.30倍(1.46)
以上、1.30倍以上の学校です。
市立浦和が大きく下がり2倍を超える学校がなくなりました。
春日部、川口北、大宮北などの上昇が目立ちます。
昨年、1.94倍の高倍率だった川口市立は1.26倍と大きく下がりました。
【理数科 倍率上位校】
01大宮・理数 2.48倍(2.65)
02大宮北・理数 1.98倍(1.80)
03川口市立・理数1.65倍(2.05)
04松山・理数 1.58倍(1.55)
05越谷北・理数 1.53倍(1.98)
06熊谷西・理数 1.43倍(1.23)
07所沢北・理数 1.35倍(1.55)
理数科7校はいずれも高倍率です。
【外国語科 倍率上位校】
01南稜・外国語 1.50倍(1.28)
02和光国際・外国語1.48倍(1.16)
03春日部女子・外国語1.45倍(1.28)
04越谷南・外国語 1.43倍(1.15)
05蕨・外国語 1.40倍(1.35)
理数科ほどではありませんが外国語科も高倍率です。
7校ある外国語科のうち坂戸のみが0.93倍で定員を割っていますが、普通科志望者が外国語科を第2志望にしていることも考えられるので最終的には定員割れとならない可能性もあります。
【その他の専門学科 倍率上位校】
01市立川越・国際経済1.66倍(1.04)
02大宮光陵・美術 1.65倍(1.78)
03岩槻・国際文化 1.50倍(1.15)
04市立川越・情報処理1.46倍(1.16)
05上尾・商業 1.44倍(1.26)
06新座総合技術・デザイン
1.43倍(1.58)
昨年倍率が低かった市立川越の商業系2学科が大きく上がりました。
岩槻・国際文化の上昇が目立ちます。
【総合学科 倍率上位校】
01川越総合 1.31倍(1.04)
総合学科は9校ありますが、うち5校は定員を割っており学校全体でも1.00倍なので、川越総合の倍率だけが突出しています。
◆普通科の定員割れ校
次の学校が定員を割っています。
上尾鷹の台 0.99倍
熊谷女子 0.99倍
草加西 0.98倍
新座 0.98倍
深谷 0.98倍
松伏・情報ビジネスコース
0.98倍
大宮東 0.97倍
宮代 0.97倍
大宮武蔵野 0.96倍
越谷西 0.96倍
秩父 0.96倍
羽生第一 0.93倍
日高 0.93倍
鴻巣女子 0.92倍
児玉 0.90倍
川越初雁 0.86倍
北本 0.80倍
栗橋北彩 0.80倍
鶴ヶ島清風 0.80倍
蓮田松韻 0.77倍
越生 0.73倍
上尾橘 0.63倍
日高・情報コース0.58倍
桶川西 0.38倍
伝統校かつ学校選択問題採用校である熊谷女子が定員を割っています。
定員を割っている学校は基本的には受検者全員が入学許可候補者(合格者)となります。
(松伏・情報ビジネスコースは、普通科は倍率が出ているので、第2志望を出している人数によっては定員が埋まる可能性もあります)
これら定員に満たない学校は、3月に欠員募集を行います。
欠員募集の日程、人数などは本試験合格発表の後、明らかになります。
学力検査まであと僅かとなりました。
やりたいことはたくさんあるとは思いますが、あまり無理をすると当日のパフォーマンスが低下します。睡眠時間はしっかりとりましょう。
(教育ジャーナリスト 梅野弘之)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
2月21日(水)の埼玉県公立高校入試当日の夜には速報解説を配信予定。配信はLINE「埼玉新聞教育サポート」で通知いたします。
さらに翌日22日(木)付け埼玉新聞紙上で問題・解答のほか、県内各塾の講師による各教科の解説を掲載します。
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