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【速報】令和6年度入試 第2回進路希望状況調査、結果発表される

2024年1月11日配信

普通科倍率トップは市立川越の2.64倍

専門学科は大宮光陵・美術科の1.95倍が最高

 

 1月11日、埼玉県教育委員会は第2回進路希望状況調査の結果を発表しました。
 この調査は令和5年12月15日現在で実施されたものです。
 第1回調査(10月1日現在)に比べ、実際の出願等に近い結果が出るため、今後の受験生の学校選び(志願先決定)に影響を与えそうです。

 

◆全体の調査結果

 この調査は、埼玉県内の国立(1校)、公立(413校)、私立(31校)の中学校などに在籍している令和6年3月卒業予定者を対象に行われました。
 卒業予定者数は、前年同期より690人少ない6万2737人でした。
 全日制高校への進学希望者の割合は88.4%で、前年同期より1.1ポイント低下しました。
 全体倍率と学科別倍率は、次のとおりとなっています。
 ●全日制倍率     1.13倍(前年同期1.12倍)
 ●全日制普通科倍率  1.19倍(前年同期1.20倍)
 ●全日制専門学科倍率 0.96倍(前年同期0.90倍)
 ●全日制総合学科倍率 0.99倍(前年同期0.92倍)
 前年同期と比較すると普通科がやや下がり、専門学科と総合学科が上がっています。
※学校、学科ごとの希望者数、倍率など詳細は埼玉県教育委員会ホームページへ

 

埼玉県の発表はこちら

(リンク先は埼玉県のHPです)

 

 以下、普通科の倍率上位校について見て行きます。
 なお、専門学科については【続報】の形で追って記事掲載します。

  →【続報】第2回進路希望状況調査(専門学科・総合学科)

 

◆普通科倍率上位校(1位~10位) ※カッコ内は前年同期倍率

01 市立川越   2.64(2.01)
02 市立浦和   2.34(2.85)
03 越ヶ谷    1.72(1.75)
03 浦和西    1.72(1.70)
05 川口市立(普)1.71(2.69)
06 大宮     1.70(1.72)
07 和光国際   1.69(1.51)
08 川口市立(スポ科)1.68(1.58)
09 所沢     1.67(1.56)
10 川越南    1.62(1.71)
 2倍を超えたのは市立川越、市立浦和の2校でした。川口市立は前年同期から大幅に下がりました。
市立浦和は過去2年間、2倍超えのまま本番入試を迎えましたが、今年も2倍超えかそれに近い高倍率で本番を迎えそうです。
 市立川越は本番に向けて下がると予想されますが高倍率であることは変わらないでしょう。
 和光国際、川口市立(スポーツ科学)、所沢が前年同期と比べ大きく上がっています。

 

◆普通科倍率上位校(11位~19位)

11 越谷南    1.61(1.82)
11 上尾     1.61(1.75)
13 蕨      1.59(1.49)
14 浦和南    1.56(1.67)
15 川越     1.55(1.40)
16 熊谷西    1.52(1.32)
17 川口     1.47(1.25)
18 南稜     1.46(1.49)
19 鳩ヶ谷    1.44(1.59)
19 志木     1.44(1.21)
 越谷南、上尾、浦和南は倍率、順位ともに前年同期より大きく下がりました。
 逆に熊谷西、川口、志木は大きく上がりました。

 

◆普通科倍率上位校(21位~30位)

21 浦和東    1.42(1.40)
21 浦和北    1.42(1.45)
23 川口北    1.40(1.18)
23 豊岡     1.40(1.22)
23 大宮北    1.40(1.35)
26 与野     1.34(1.20)
27 浦和     1.33(1.53)
28 浦和一女   1.32(1.28)
29 松伏     1.31(1.00)
30 不動岡    1.30(1.30)
 川口北の大幅上昇が目立ちます。
 豊岡、松伏(普)も大きく上昇しています。
 浦和は前年同期と比べて大きく下がりましたが、一昨年が1.37倍、その前が1.30倍なので、それに近い倍率となっています。

 

◆学校選択問題採用校の倍率

 学校選択問題採用校22校のうち16校は、今回調査で上位30校に含まれています。
 残り6校の順位、倍率は次のとおりです。
32 川越女子   1.26(1.31)
34 春日部    1.25(1.08)
34 越谷北    1.25(1.26)
47 所沢北    1.14(1.50)
73 熊谷     0.92(1.01)
80 熊谷女子   0.86(1.03)
 春日部が大きく上昇しています。今回調査の対象外である隣接県の受験生の出願も見込まれるため、本番ではさらに上昇する可能性もあります。
川越女子、越谷北は普通科全県平均(1.19倍)を上回っています。
所沢北は常に高倍率を維持してきましたが、4年前(令和2年度入試)の1.28倍を下回る低倍率となっています。
熊谷、熊谷女子は、3年前(令和3年度入試)にもこの時期定員割れ状態でしたが、本番入試では定員割れを回避しました。本番に向けてどれくらい上昇するかが注目されます。

 

◆その他の学校

 今回調査では30位の不動岡までが1.30倍を超えていました。
 ここまで紹介した学校以外で普通科全県平均(1.19倍)を超えたのは、伊奈学園(1.27)、朝霞西(1.26)、草加東(1.25)、所沢西(1.25)、杉戸(1.24)、鴻巣(1.22)、朝霞(1.22)、春日部女子(1.21)、岩槻(1.19)です。
 岩槻はこの時期4年連続定員割れの後、前年は1.32倍と急上昇しました。今年はその反動で大きく下がる可能性もありましたが全県平均をキープしています。杉戸はこの時期過去5年間定員割れ状態でしたが今年は一気に全県平均を上回りました。

 今回調査で1倍を割っていた学校(定員割れ状態の学校)は38校(2コース含む)ありましたが、このまま本番を迎えるかどうかは分かりません。調査は昨年12月中旬のものなので、今日までの間に希望を変更した受験生もいるでしょう。また、今日の倍率発表を見て希望を変更する受験生もいるでしょう。
 学校の先生やご家族ともよく相談して、悔いのない学校選びをしてください。

次回は専門高校(専門学科)、総合学科についてお知らせします。

(教育ジャーナリスト 梅野弘之)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

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