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【令和5年度入試】埼玉県公立高校入試 各校選抜基準を発表

2022年7月15日配信

選抜基準の見方を解説

 埼玉県教育委員会は7月15日(金)、「令和5年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜基準」(以下、選抜基準)を発表しました。

 

埼玉県教育委員会の発表は→こちら

 

 公立入試では、日程や入試問題など基本的部分は共通ですが、具体的な選抜方法が学校ごとに異なっています。
そこで、それぞれの学校が具体的にどのような方針で、また、どんな手順で選抜を行うかを示したのが今回発表された選抜基準です。
 県のホームページにも選抜基準の見方が示されていますが、ここで改めて、どこをどう見たらいいかを解説します。

 

◆選抜の基本方針
 最初に示されているのが「選抜の基本方針」です。
 選抜は主に学力検査と調査書で行われますが、どちらを重視するか、あるいは同等に見るかなどが記されています。
 「学力検査と調査書の記録については、学力検査を重視して選抜する」(県立浦和)のように、上位校では学力検査重視の傾向が見られます。

 

◆選抜資料
 次に「選抜資料」が示されています。
 この項は、大きく3つに分かれています。
 「学力検査の扱い」
 「調査書の扱い」
 「その他の資料」
 順に説明します。

  • 「学力検査の扱い」
     基本的にはどの学校も500点となっています。
     100点×5教科で500点です。
     ただし、学科によって特定教科の点数を2倍にする傾斜配点方式をとっていることがあります。
    例えば、大宮・理数科は700点となっています。これは数学と理科の得点を2倍(各200点)とする傾斜配点を行っているためです。理数科では数学と理科で、外国語科では英語で傾斜配点を行っているケースが多いので注意しましょう。
  • 「調査書の扱い」
     調査書をどのように得点化するかが示されています。
     「学習の記録の得点」
     「特別活動等の記録の得点」
     「その他の項目の得点」
     以上3項目にそれぞれ何点を割り振るかと、その合計点が示されています。
    「学習の記録の得点」については、各学年の重みが記されています。例えば「1:1:2」となっていれば、3年生の成績を「×2」で計算するということです。
    「特別活動の記録の得点」は生徒会活動や部活動についてどのくらいの得点を与えるかを示しています。
    「その他の項目の得点」は英検など各種検定等にどのくらいの得点を与えるかを示しています。具体的にどのような活動や内容が評価されるかは「調査書の扱いの詳細」に示されています。
  • 「その他の資料の扱い」
     面接や実技試験を実施する場合は、ここに示されています。「なし」と書かれていれば面接や実技試験はありません。

 

◆一般募集
 選抜の手順などが示されています。
 基本は第一次選抜、第二次選抜の二段階選抜です。
それぞれ何パーセントの合格者を決めるかが記されています。第一次選抜は60%から80%まで5%刻みで記されています。上位校は60%としている学校が多いようです。その理由は後述します。
 第二次選抜は、残りの20%から40%までの数字が記されています。ただし、第一次と第二次を合わせても100%にならない学校があります。
 それらの学校は第三次選抜を行う学校です。第三次選抜をどのように行うかは、「第一次選抜における合計得点の一定の順位の者を対象に、『特別活動等の記録』の得点で選抜する」(春日部)のように、具体的に記されています。

また、この項には、(各資料の配点)が示されています。
 ①学力検査
 ②調査書
 ③その他
 ④合計

  • ①学力検査の得点は一つ上の段の「選抜資料」の「学力検査の扱い」にある数字と一致しています。基本500点で、傾斜配点がある場合は600~800点になっています。
  • ②調査書の得点は、「選抜資料」の「調査書の扱い」の合計点と一致している場合と、一致していない場合があります。詳しい説明は省きますが、一致していない場合は、ある係数を乗じて(掛けて)、学力検査と調査書の割合を7対3や6対4などに調整しているためです。
     選抜の基本方針で、学力検査重視としている学校の多くは、第一次選抜では学力検査対調査書の割合を6対4としています。6割が上限と決められているからです。
    しかし第二次選抜では学力検査の割合を7割まで引き上げられます。つまり、学力検査をより重視した選抜にできます。上位校の多くが第一次選抜での合格者を60%に抑えているのは、学力検査をより重視した選抜ができる第二次選抜の枠を確保するためと考えられます。
     なお逆に、調査書をより重視した選抜を目指す学校が、第一次選抜での合格者を抑えている場合もあります。
  • ③その他の得点は、面接や実技検査を実施する場合、その点数が記されています。

 

◆調査書の扱いの詳細
 特別活動の記録の得点や、その他の項目の得点について、具体的に何が得点対象になるかが詳細に示されています。
ただし、県体出場なら何点、英検3級なら何点といった個々の点数までは記されていません。

 

◆第2志望
 複数の学科がある学校の場合、第2志望を認めるかどうかが示されています。

 

◆その他
 外国人特別選抜を実施するかどうか、第3次選抜において通学距離や通学時間を資料とするかどうかなどが示されています。

 以上が選抜基準の見方です。
 県が発表している資料「選抜基準の見方」と合わせてお読みいただければ、より理解が深まると思います。

 

(教育ジャーナリスト 梅野弘之)

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

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各校の基本情報ページでも「選抜基準募集要項」を紹介しています。

 

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