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ラグビー埼玉パナ(現・正智深谷高校卒)コーチがトークショー

 熊谷市を本拠地とするラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツのホラニ龍コリニアシFWコーチ(41)が、市立玉井小学校で多文化共生に関わるトークショーを行った。トンガ出身のホラニコーチは「日本人はあいさつができて、礼儀正しい。もし困っている外国人がいたら、気にしてくれるだけでもうれしい」と語った。

 

トークショーを行う埼玉パナソニックワイルドナイツのホラニ龍コリニアシFWコーチ=熊谷市立玉井小学校

 

 ホラニコーチは16歳で埼玉工業大学深谷高校(現正智深谷高校)に留学してラグビーを始め、全国高校ラグビー大会で準優勝を果たした。埼玉工大を経て、三洋電機(現埼玉パナソニックワイルドナイツ)に入団。2007年に日本国籍を取得し、11年と15年のワールドカップ(W杯)日本代表にも選ばれた。19年に現役を引退しコーチとなった。
 トークショーでホラニコーチは中学時代には吹奏楽部に所属し、トロンボーンを吹いていたことを紹介。来日時は日本語が全く分からなかったが、身ぶり手ぶりで意思疎通を図っていた。「コミュニケーションを取らないといけなかったので、必死に日本語を覚えた」と振り返った。
 最初は日本食もなじめなかったが、徐々に食べられるように。大学卒業後は就職も考えていたが、三洋電機に入団できてラグビーを続けることになったという。「ラグビーを通じていろいろな人と出会い、たくさんの仲間が国内や世界にできた」と話した。
 今回は同校で継続的に実施している「多文化共生講演会」の一環として開催。会場には同校教職員や保護者、地域住民など約30人が集まり、熱心に話を聴いていた。

 

=埼玉新聞2022年11月20日付け11面掲載=

 

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