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小学生に科学の面白さを伝える―大宮北高校

大宮北高生が先生役に

さいたま市立桜木小学校で17日、「おもしろサイエンス」が開かれ、文部科学省指定スーパーサイエンスハイスクールの市立大宮北高校(さいたま市北区)の生徒11人が「先生」役を務めた。低学年と高学年の部で計約80人の子どもたちが参加、シャボン玉などを使った実験を通して、科学の面白さを学んだ。

大宮北高生が「先生」役となり、段ボールの側面をたたいて、「空気砲」を作った=17日午前、さいたま市大宮区桜木町4丁目の桜木小学校

 低学年の部は、「空気であそぼう!」がテーマ。丸い穴を開けた段ボール箱の側面をたたいて空気を押し出すことで、「空気砲」を作る実験が行われた。きれいな輪の空気砲ができると、子どもたちは「二重になった」「不思議」と声を上げていた。空気砲が顔をかすめた1年生の女子児童は「ふわふわしていた。楽しかった」と話していた。
 教育系の仕事を目指している大宮北高2年の平原愛理さん(16)は、先生に勧められて参加した。タブレットを使って空気砲の作り方を子どもたちに説明。実際に段ボールの側面をたたいて空気砲を作っていた。「子どもたちは想像以上に元気で、話すことができて元気をもらった。楽しかったです。次はもう少し工夫したい」と笑顔だった。
 シャボン玉を使った実験では、重曹とクエン酸を水に混ぜて二酸化炭素を発生させ、二酸化炭素より軽い空気の入ったシャボン玉が浮く様子を確認した。大宮北高2年の庭月野汐音さん(16)は、身近な空気から興味を持ってもらおうと考えた。「小学生たちに理科が面白いと思ってほしい」と話していた。
 高学年の部では、水蒸気で進む発泡スチロール製の「ぽんぽん蒸気船」を作り、プールでレースを行った。

=埼玉新聞2021年7月21日付け13面掲載=

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