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小高大連携でAI・ロボットを学ぶ—浦和北高校

 さいたま市立大久保小学校、県立浦和北高校、埼玉大学の小高大学校が連携した協働体験型創造学習が16日、浦和北高校で実施された。小学生と高校生が人工知能(AI)やロボット、プログラミングを一緒に学び、ゲームも交えながら、科学の楽しさやAIの役割について理解を深めた。

高校生と小学生がゲームをしながら、AIやロボットを学んだ授業=16日午前、さいたま市桜区五関の浦和北高校

 埼大教育学部の野村泰朗准教授(教育工学)が授業の冒頭、AIやロボットに関して講義。配膳ロボットなど身近に接するロボットを紹介した上で、プログラミングによって、ロボットをより賢くすることができると説明した。
 浦和北高3年の22人、大久保小5年の計49人が2回に分けて授業を受けた。教材は動画投稿サイト「ユーチューブ」に登場する「Vチューバー」のプログラム。野村さんの指導を事前に受けた高校生が、小学生にプログラミングなどを分かりやすく教えた。
 授業で行われたゲームは、モーションキャプチャー技術で作成したアバターが、画面上で落下してくるサッカーボールやバナナを受け止め、数を競う内容。大久保小5年の山下瑛叶さん(11)と森煌虎さん(10)が優勝した。森さんは「(ボールなどが)当たりやすいように、高校生と相談してプログラミングを変えた」。山下さんは「高校生から丁寧に教えてもらい、楽しく学べた」と満足そうだった。
 浦和北高3年の狩野翔愛さん(17)は、難しい言葉を使用しないように分かりやすさを心がけて、小学生に教えたという。「説明するのが大変で、ちゃんと伝わっているか不安だった。小学生たちが理解してくれたので、授業はすごく楽しかった」
 野村さんは「高校生は小学生に教えることで、理解をより深められた」と指摘。「身近に最先端の技術が使われていることを何となく知っていても、仕組みを知らずに使っていることが多い。今回の授業で理解を深め、これからの勉強につなげてほしい」と話していた。

 

=埼玉新聞2022年11月21日付け12面掲載=

 

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