春季高校野球県大会最終日は5日、県営大宮球場で決勝を行い、浦和学院が花咲徳栄を退けて2年連続19度目の頂点に立った。
浦和学院は一回に鈴木の適時三塁打などで2点を先制すると、四回にも5点を奪い序盤に7点をリードした。その後は花咲徳栄の反撃を受け、六回に2点、八回に5点を返され7―7の同点となった。それでも直後の攻撃で藤沢が適時打を放つなどして4点を勝ち越し、11―7で勝利した。
優勝した浦和学院と準優勝の花咲徳栄は春季関東大会(16~19、23、24日・千葉)に出場する。
18安打の猛攻

優勝を決め、マウンドで喜びを爆発させる浦和学院の選手たち
浦和学院が18安打を放ち、花咲徳栄投手陣を打ち崩した。
浦和学院は一回、鈴木の適時打、内藤のスクイズで2点を先制すると、四回にも2死から5安打と四球で5点を奪った。7―7で迎えた八回1死一、三塁から藤沢の中前適時打で勝ち越すと、続く鈴木の中前打、伊藤の右犠飛、法量の左前打でこの回計4点を挙げ、勝負を決めた。
花咲徳栄は投手陣が踏ん張れなかった。打線が六回に2点、八回に5点を返したが、同点直後の4失点が痛かった。
自慢の強打 激闘制す

花咲徳栄―浦和学院 8回裏浦和学院1死一、三塁、藤沢の中前適時打で三塁走者城間が生還し、勝ち越し
まさに総力戦となった一戦を、浦和学院が自慢の強力打線でものにした。森監督、選手たち全員が「全ては夏のため」と共有して臨んだ春の県大会。激闘の末に勝利を決めた瞬間、選手全員がマウンドに駆け寄り歓喜の輪をつくった。
7―7で迎えた八回1死一、三塁から藤沢が中前適時打を放ち勝ち越しに成功した。しかし続く鈴木は「徳栄は粘り強い。1点じゃ絶対に逆転される」と気を引き締めた。一、二塁の好機で高めの直球を中前にはじき返し、二塁走者玉栄を生還させ、リードを広げた。
今大会は2番手以降の投手を中心に起用してきた。それでも最後のマウンドを託されたのはエースだった。7―5の八回2死二、三塁。一発が出れば逆転のピンチで登板した伊藤は「追い越されないように我慢を意識した」。同点打を浴びたが、逆転は許さなかった。
「秋で花咲徳栄に負けて、ずっと悔しい気持ちを持ってやってきた」と森監督。体づくりのために同校のアメリカンフットボール部の食事管理を導入するなど、試行錯誤が実を結んだ勝利に喜びもひとしおだった。
関東大会は昨春、昨秋ともに8強。指揮官は「目標はベスト4。それが秋と去年の世代を越えることになる」とさらなる高みを目指した。
値千金の決勝打
超攻撃型 2番 藤沢
恐怖の2番・藤沢が値千金の決勝打を放った。同点とされた直後の八回1死一、三塁から外に逃げていくスライダーをバットの先端で拾い、中前に落とした。「最低でも犠牲フライになる飛距離を狙っていたけれど、結果オーライ」と胸をなで下ろした。
昨秋の県大会では4番を打っていた強打者で、先制点を取ることを重視するチームの意向で今春から2番に定着した。今大会では決勝を含む5試合で20打数14安打の打率7割と圧倒的な成績を残し、新生2番打者として打線をけん引し続けた。
好調の要因には、大会中でもウエートトレーニングを継続していることを挙げる。疲労を考慮して避ける選手も多いが、「試合にベストの感覚を持っていける」と話す。力強い打撃はこの調整に裏付けされている。
花咲徳栄
追い付くもあと1本

8回表花咲徳栄2死満塁、市村が中前に一時同点となる2点打を放つ。捕手玉栄
花咲徳栄は秋春連覇を逃した。最大7点差のビハインドを終盤までに追い付くあたりはさすがだが、そこから勝ち越せないところに花咲徳栄らしさがなかった。
2―7の八回の攻撃が鍵だった。1番・岩井の二塁打の後に四死球が絡んで無死満塁から押し出し四球、5番・奥野の適時打で2点を返した。なおも続く無死満塁。ここからの下位打線に逆転の期待は高まった。
しかし、後続の2人が凡退。2死から9番・市村の2点適時打で追い付き打者一巡したものの、反撃はそこまで。岩井監督は「奥野が打った後の6、7番。一気に行くのがうちの打線なんだけど…」と悩ましげだ。
秋からの課題だった投手力には一定の評価もできた。古賀、長谷川が3回ずつ、石田が2回と、予定通りに登板。岩井監督は「まあまあじゃないですか」とうなずく。先発で3回2失点の古賀は「今回こそ自分がいい流れを」と意気込んだが、「追い込んでからの甘さが出た。弱いところをつぶしてやり返したい」と心を燃やした。
普段通りで同点打
9番 市村
2点を追う八回2死満塁、花咲徳栄の9番・市村が一時同点となる2点打を放った。打席で、熱くなると空回りする自分を冷静に見つめ、「低い打球で間を抜いていければ」と心を落ち着かせた。普段通りのスイングで打った打球は理想通りのライナーで中前に抜けた。
下位打線ながら、毎試合安打を放ち、4割を超える打率を残した。「3冠を狙っていたから悔しい。夏はリベンジする」と言葉に力を込めた。
=埼玉新聞2026年5月6日付け7面掲載=
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学校の特徴 ~学校からのメッセージ2025~
浦和学院高等学校は、3つの類型と11のコースで構成されており、生徒はそれぞれのカリキュラムに沿って日々学業に励んでいます。生徒数が多く、白翔祭では全校生徒が一体となり、大いに盛り上がります。部活動も盛んで、アメリカンフットボール部、弓道部、ゴルフ部、ダンス部、軽音楽部、吹奏楽部、ソングリーダー部など、多彩なクラブが活動しています。また、男子ハンドボール部、野球部、サッカー部、テニス部は、インターハイや甲子園での全国優勝を目指して日々練習に励んでいます。「文武両道」は浦和学院の伝統であり、校風の根幹をなすものです。
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