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梅畑に畳やこたつ 梅農家と高校生ら協力してフェス

筑波大坂戸高の生徒に教わりながら、牛乳パックでランタンを作る子どもたち=25日、越生町上野東の山口農園

 

 越生町上野東の梅農家「山口農園」で25日、梅の花と多彩な企画を楽しむ「梅凜(ばいりん)フェス」が行われた。農園と町の地域おこし協力隊が主催、筑波大学付属坂戸高校が共催し、初めて開いた手作り行事。園内の梅は五分咲きほどだったが、約2千人の来場者でにぎわった。
 山口農園代表の山口由美さん(55)が発案。賛同する仲間が協力した。山口さんは「一般の人に来てもらい、梅の花を見てほしかった。農家でもイベントができることを示そうと思った」と言う。
 催しの詳細は、地域おこし協力隊員の永島佳奈絵さん(36)が中心になって練った。梅畑に畳やこたつも用意し、一日をのんびり満喫できるように工夫。永島さんは「お花見のレパートリーを増やし、若い人も楽しめる空間の演出にこだわった」と語る。
 午後6時から同8時までは、会場をライトアップした。照明はインターンシップなどで農園と交流する筑波大坂戸高の生徒が作った竹灯籠と牛乳パックのランタンを使用。当日も約30人が参加し、子どもたちにランタン製作のワークショップを行った。3年生の長倉華徳(かのり)さん(17)は「農家は作物を育てるだけではなく、人の輪をつくって地域活性化の資源になれる」と可能性を見いだす。
 山口さんは「近隣の人たちにも喜んでいただけたようだ。毎年の恒例行事にしたい」と手応えを感じていた。

 

=埼玉新聞2023年2月28日付け11面掲載=

 

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