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県高校総体 陸上 2日目 結果

女子棒高跳び 渡辺(大宮東)大会新で連覇
男子八種 緒方(伊奈学園)が初優勝
(第2日、11日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)

 男女計8種目の決勝などを行い、女子棒高跳びは渡辺冴璃(大宮東)が3㍍82の大会新で2連覇を達成した。
 男子八種競技は、緒方陽平(伊奈学園)が5520点の大会新をマークし、初優勝した。同100㍍は松本瑠偉(所沢北)が10秒75で初の栄冠を獲得。女子100㍍は三島菜楠(国際学院)が12秒49を記録し、同タイムのワジェロリサ(伊奈学園)との着差で初の頂点に立った。
 各種目とも上位6位(競歩は5位、混成と女子の棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位)までが北関東陸上(6月16~19日・山梨)に出場する。

 

有言実行 圧巻の跳躍

女子棒高跳び決勝 3㍍82の大会新記録で2連覇を達成した大宮東の渡辺冴璃

 

 大宮東の渡辺冴璃は、女子棒高跳びで昨年、自身が打ち立てた大会記録を10㌢更新する3㍍82の大会新で2連覇に輝いた。
 「大会記録と優勝は絶対取る」と有言実行の跳躍だった。パスを続けて3㍍30から挑戦。2本目でクリアすると、3㍍60、73、82を難なく一回で成功し、自身が保持していた記録を塗り替えた。
 昨年、初出場したインターハイでは10位。「周りを見てばっかりで集中することができなかった」と力を出しきれなかった。そこからは、量より質を求める練習にこだわって助走のスピードを強化した。
 また、今年から2学年下の妹・紗莱(さえら)が入学したことが心の支えになった。「今まで一人で戦っていたけど、ライバルであり、家族であるからこそ気を使わずに跳躍前とかにアドバイスし合える」。今大会は妹が2位に入り、姉妹で表彰台を飾った。
 悔しさが残るインターハイに再び挑戦するため、「北関東は日本トップレベルで、4枠しかない厳しい戦い。姉妹でインターハイに出場したい」と次の舞台でも誰よりも高く跳ぶつもりだ。

 

課題克服 波に乗る

 男子八種競技は伊奈学園の緒方が5520点の大会新で初優勝を飾った。勝因に挙げたのは、初日の400㍍。「冬季の練習が終わって400㍍が一番伸びていなかった。不安しかなく、質にこだわって練習した」と本番では50秒42で自己ベストを更新した。
 首位で臨んだ最終日も好調を維持。最終種目の1500㍍では、「自己ベストが4分57秒で大会新は厳しいと思ったけど、出せるだけ出す」と気合を入れ、4分46秒78の自己記録を出し、大会の歴史に名を刻んだ。

 

イメージ通りの走り
男子100㍍で初優勝した松本瑠偉(所沢北)

 勝つことだけを想像していた。スタートから中盤、そして最後までイメージ通りの完璧な走りだった。北関東でも優勝を狙ってインターハイ出場を目標にしたい。

 

競り勝ててよかった
女子100㍍で初優勝した三島菜楠(国際学院)

 競り合ったときに勝てたのはよかったけど、タイムに納得していない。次に出場する200㍍では、しっかり自分のレースをして優勝する。そして、U20(20歳以下)日本選手権のタイムを切って出場したい。

 

=埼玉新聞2023年5月12日付け6面掲載=

 

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