常総学院に5-10
(23日・栃木県総合運動公園野球場)
第3日は、準々決勝2試合を行い、11年ぶりの4強入りを目指した花咲徳栄は常総学院(茨城1位)に5―10で敗れた。
花咲徳栄は、岡山、和久井、上原の3人の継投が実らず計17安打を浴びて10失点。1点を追う二回に田端が走者一掃の
適時二塁打を放つなど4点を追加し勝ち越したが、四回以降は無得点に抑えられ追い付けなかった。
戦評…花咲徳栄は、乱打戦を演じたが、投手陣が粘れず常総学院に力負けした。先発岡山が1回?を投げ4失点。和久井、上原の継投も実らず計17安打を浴び10失点した。1点を追う二回に9番田端が走者一掃の適時二塁打を放つなど4点を挙げ勝ち越し。三回にも1点を追加したが、その後は無得点に抑えられて追い付けなかった。
連続失点 流れ失う
来春の選抜大会出場に大きく近づく4強入りに挑んだ花咲徳栄だったが、投手陣が粘れず力負けを喫した。岩井監督は「失点が多すぎる。打つ方も焦りが出てしまった」と連続失点から流れを手放した試合を嘆いた。
1点を追う二回に9番田端が走者一掃の適時二塁打を放つなど一挙4得点で逆転。だが、その裏の守りで先発岡山が崩された。1死満塁のピンチに2番手和久井が登板するも、3連打を浴びてこの回4失点。再び同点とした三回にも2点を失い、立て直せなかった。
5―7の五回、無死一、三塁の危機をエース上原に託したが、「もっと強気で投げなければいけなかった」と背番号1。スクイズと3連打でさらに2点を奪われ、六回にはフルカウントから甘めの真っすぐを拾われてソロ本塁打とされた。
この日は130㌔後半の右腕3枚の継投も、被安打17で10失点。今秋、チームは埼玉大会と関東大会を合わせた8試合で計32失点と投手陣に課題が残る結果となった。上原は「無駄な甘い球が多い。技術的にも精神的にも、もっと強くなりたい」と悔しさをにじませた。
主将の生田目は「この冬はピッチャーを中心にもう一回つくり直して、守りから流れを持ってこられるようにしたい」と再起を誓う。好打者や快足がそろうだけに、春までに投打で勝ち切れるチームをつくり上げたい。
田端 気合の一振りで3打点
9番田端が二回に左中間を破る走者一掃の適時二塁打で球場を沸かせた。「絶対打ってやる」と気合の一振りで、茨城大会で30奪三振、1失点の相手エース右腕から勝ち越しの3打点を挙げた。
川越市出身で、新チームから先発入り。埼玉大会でわずか4安打だった。その悔しさから試合前日の午後10時に一人で向かった素振りに、エース上原が付き合ってくれたという。「もらったアドバイスを意識したら打てた。もっと力強いスイングをしたい」とこの手応えを次につなげたい。
石塚 3安打も悔い
チーム最多3安打と気を吐いた4番石塚だったが「勝利に導くのが4番。自分の調子が良くてもチームが勝たないと意味がないので悔しい」と言葉を詰まらせた。
埼玉大会で10打点を挙げ、チャンスに強い好打者だが、この日の4打席はいずれも走者なし。自らが確実に出塁することで好機を築いたが、相手投手陣にてこずり打線がつながらなかった。「全体のパワーアップを図って、チームも個人も力を上げていきたい」と、4番として攻撃力の底上げを目指していく。
=埼玉新聞2023年10月24日付け7面掲載=
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