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秩父で自然を生かす研究発表

カエルの生息について発表する皆野町立国神小学校6年の高橋学歩さん=秩父市熊木町の秩父看護専門学校

 

 NPO法人NPU(日本薬科大学)サイエンスアカデミア主催の第7回「秩父サイエンスアカデミー(研究発表の部)」が、秩父市熊木町の秩父看護専門学校で行われた。秩父地域の森や自然をテーマに研究を重ねた小学、高校生、研究者ら計6組が、環境保全を目指した研究成果を発表した。
 皆野町立国神小学校6年の高橋学歩さん(12)は、4年前から同町の日野沢川で調査を重ねた、カエルの生息について発表した。減少傾向にあるカジカガエルの卵のふ化を5年生の時に成功させ、聴衆の関心を引きつけた。高橋さんは「温暖化の影響でカエルの生息地が減っている気がするので、今後も調査を続けていきたい」と話した。
 県立秩父高校の斉藤陽菜さんら2年生4人は、紙芝居の読み聞かせなどを通して、自然を守り、伝えていく取り組みを発表。県立秩父農工科学高校の食品化学科3年生4人は、同校が商品化した「第3のみつ」の機能性について紹介した。
 長野県王滝村から参加した、長野県製薬の木嶋孝志部長は、落葉高木「キハダ」を使った医薬品の開発と歴史を解説。同県木曽地域や秩父の森林に自生するキハダを有効活用し、持続可能な環境をつくる重要さを語った。

 

=埼玉新聞2024年1月8日付け11面掲載=

 

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