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自転車乗る時はヘルメット モデル校に桶川高校

県警、普及へ「着用の輪を」

 自転車の交通事故死傷者数に占める割合が高い高校生から自転車ヘルメットの着用促進を図ろうと、県警交通総務課は県立桶川高校を県内初の「自転車ヘルメット着用モデル校」に指定。5日、同校で委嘱式を実施した。

県警交通総務課交通安全対策推進室の関根孝史室長(右から2人目)から「自転車ヘルメット着用モデル校」の委嘱を受けた県立桶川高校の小林美奈子校長(同3人目)と生徒会長の稲荷場樹石さん(同4人目)=5日、桶川高校(県警提供)

 

 モデル校の指定は、4月に成立し1年以内に施行される改正道交法による「全世代・自転車ヘルメット着用の努力義務化」に向けて、県警とともに自転車利用者の安全意識を高めようと実施された。
 同課によると、昨年4月から今年3月の1年間の県内の交通事故死傷者数は1万9956人。年代別では、高校生は780人で全体の3・9%だったが、うち自転車は621人で全体(4789人)の13・0%に数字が上がり、60代以上(25・1%)に次いで割合が高い。
 過去5年間(2017年4月~22年3月)で自転車に乗っていた高校生の死者は7人。主な損傷部位は頭部4人、胸部2人、全損1人で、いずれもヘルメットを着用していなかったという。
 桶川高校は全校生徒の9割が桶川、上尾、伊奈、北本、鴻巣の地元や近隣の市町から通っており、大半が自転車で通学している。
 今回の委嘱を受け、同校の小林美奈子校長は「自転車とヘルメットが当たり前の組み合わせとなり、交通事故が減少するように取り組んでいきたい」と力を込め、生徒会長の3年生稲荷場樹石(きせき)さんも「交通安全や命を守ることについて、一人一人が真摯(しんし)に考える契機としたい」と決意を新たにした。
 同課交通安全対策推進室の関根孝史室長は「皆さんから学校生徒全体へ、そして桶川市の地域住民の方々にもヘルメット着用の輪を広めていってください」と呼びかけた。

 

=埼玉新聞2022年9月8日付け14面掲載=

 

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