埼玉新聞社 高校受験ナビ

花咲徳栄高校食育実践科 うまいもん甲子園決勝大会進出

 加須市の花咲徳栄高校食育実践科が米のコロッケ「こめっけ」を発案。「第11回ご当地!絶品うまいもん甲子園」にエントリーし、見事、関東甲信越エリア代表として決勝大会進出を決めた。18日、加須市役所で角田守良市長に報告。試食会を行い、角田市長ら市の幹部に大好評だった。

 

角田守良市長(右端)に「こめっけ」を贈呈する「うまいもんガールズ」=18日午後、加須市役所

 

 こめっけは、米の消費拡大を目標に考案した新食感の米俵形のコロッケ。加須産米の「彩のかがやき」を使用。秩父地方のしゃくし菜漬けをご飯に混ぜて豚ひき肉で包んでいる。衣にも米粉と米パン粉を使用。加えて、トマトソース、粒あん、しゃくし菜入りタルタルソースも作った。

 作ったのは、岡田彩瑛(さえ)さん(18)、名久井愛実(あみ)さん(17)、田中悠絢(はるか)さん(18)の3年生3人。「うまいもんガールズ」を名乗り、昨年も同じメンバーで決勝大会に進出している。前回のエントリー作品「アスメシ飯(ハン)バーガー」は「特別賞」だっただけに、今回はこめっけで初優勝を目指している。

 

米を使ったコロッケ「こめっけ」と3種のソース

 

 決勝大会は、11月27日に東京都豊島区にある武蔵野調理師専門学校で全国の代表8チームで行われる。今回のうまいもん甲子園には全国から93校323チームが参加した。関東甲信越エリアで優勝し、再び決勝大会の出場権を獲得しているだけに、期待も高まっている。
 試食会では、こめっけの開発に関わった3人が決勝大会を意識したプレゼンテーションを行った。決勝大会へ向けて、岡田さんは「優勝して恩返しとリベンジをしたい」、田中さんは「優勝したい」、名久井さんは「この『こめっけ』でいい結果を残したい」と意欲を話した。
 角田市長は「2年連続の決勝大会出場、おめでとう。加須産米を使った『こめっけ』は、とてもおいしかった。これなら、(優勝は)いけるんじゃないかな。ぜひ商品化につながってほしい。今後を楽しみにしている」とエールを送った。

 

=埼玉新聞2022年10月20日付け11面掲載=

 

  • 【ナビひとこと解説】

 花咲徳栄高校・食育実践科は、その名が示す通り、単に「調理師免許」を取得するだけでなく、「食育」リーダーの育成を目指す学科です。地域との連携、企業や大学との連携にも積極的で、これまでにも数多くのコラボ商品やオリジナルメニューを開発しています。

 今年8月には、地元加須市や企業・大学と共同開発した洋菓子「かぞごころ」が発売されました。(教育ジャーナリスト 梅野弘之)

 

サイト内の

花咲徳栄高校の基本情報は→こちら

カテゴリー

よく読まれている記事

最新の記事

TOP