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課題研究発表に「Suica」開発OBも来場ー川越工業高校

来校した椎橋章夫さん(右から2人目)に作品を説明する生徒たち=1日、川越市西小仙波町の県立川越工業高校

 

 川越市西小仙波町の県立川越工業高校(田村直治校長)は1日、3年生が高校生活で学んだ成果を1、2年生に伝える「五科合同課題研究発表会」を開いた。発表会は同校が県立の工業系高校で初めて立ち上げて2017年に開始し、今年で8回目。最上級生で構成した実行委員会が企画、運営を行っている。
 デザイン科、化学科、建築科、機械科、電気科の3年生は、それぞれが題材を決め、1年間かけて課題に取り組んできた。3年生は午前を中心に1、2年生の教室を訪れ、研究について解説。作品は体育館で展示し、午後は下級生がブースを見て回った。
 実行委員長でデザイン科の天野紅音さん(17)は「今年は『道のり』がコンセプト。いろいろな道を歩いてきたから、こうした展示ができた」と胸を張る。発表会の指導を担当する電気科長の山崎渉教諭(56)は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中学生の頃にリアルな授業をあまり受けられなかった世代。当初は道具の使い方もままならなかったが、よくここまで伸びてくれた」と喜ぶ。
 発表会には、卒業生でJR東日本の交通系ICカード「Suica(スイカ)」の開発者として知られる椎橋章夫さん(70)も初めて来場。椎橋さんは「技術は社会に提供する形にしてこそ価値が生まれる。若い人たちのこうした挑戦はうれしく、元気をもらえた」と目を細めた。

 

=埼玉新聞2024年2月8日付け11面掲載=

 

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本校は、「モノづくりをとおして新たな価値を見出し 新たな時代を創る技術者を育成する」を目指す学校像とし、充実した施設・設備で各専門分野の基礎から応用まで体系的に学び、次代を担うための高い専門性を育成しています。また、実習系科目では安全に配慮した少人数制によるきめ細かな指導を行っています。英数国の授業でも少人数制授業を導入し、丁寧な指導で社会生活や大学生活を支える教養を身につけています。様々な学校行事や部活動も盛んにおこなわれており、充実した高校生活を送ることができます。

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