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越谷・安国寺で秋祭りー越谷総合技術高校

 越谷市大泊桜井の安国寺で今月12日、同寺と越谷総合技術高校の生徒らが秋祭りを開いた。女子プロレスラーでもある同寺副住職の雫有希さんと同校情報処理科の生徒らが企画・運営。地元の消防署や住民らも協力し、子どもから高齢者まで多世代交流の場となった。

 

高校生にカレーをよそってもらい笑顔を見せる雫有希さん(左)=越谷市大泊の安国寺

 

 「桜井地区はイベントが少ないし、高齢者が集う場がほとんどない」と考えていた雫さんは今年4月、市の助成を受け、「越谷レスラー飯de子ども食堂プロレス」を開催。その後も、移動式こども食堂「みんなのこしガーヤ号」などによる、子ども食堂を定期的に行っている。
 雫さんの姿を見て、地域貢献の課題研究の一環として、同校情報処理科の生徒らが協力を申し出た。同校はこれまでにも地域イベントのチラシ作製などに携わったという。雫さんのイベントには6月ごろから参加し、8月の子ども食堂では配膳を手伝った。
 今回はポスター作製などのほかに、同校調理科にも協力してもらい、初めて主催をすることに。中学生以下無料、一般は投げ銭方式で、カレー100食分を作った。「子どもたちがたくさん来るので、カレーは甘くするためにリンゴジュースを入れた」などアイデアを出し合い、配膳や案内も。来場者にお礼や励ましの言葉をもらうと「やりがいを感じる」。生徒らは、顔をほころばせた。
 消防署の隊員らは、救命救急法の実践や消火訓練を実施。消防車も駆け付け、子どもたちは消防服を身にまとい大喜び。消火器の使い方を教わった。

消防隊員に指導を受けながら、消防服姿で消火訓練を体験中の子どもたち

 大泊東自治会の所弘之さん(88)と船岡広正(76)さんは、「子どもたちのために、イベントを盛り上げよう」とかき氷を振る舞った。「子どもたちが喜んでくれれば」と一肌脱いだという。
 毎回イベントに訪れているという高齢者らは「毎年、敬老の日にプロレスをやる。すごいよね」。コロナ禍以後は寄り合いがなくなったと話し、「こういうイベントはいいね。外に出る機会をくれる」と80代の女性は声を弾ませた。
 雫さんは今回、お年寄りらが子どもたちに竹とんぼやこまを教える「昔の遊び体験コーナー」を設けた。来年1月には、地域の人が交流する「ふれあいサロン」を計画している。「高齢者の集う場所が、この地区にはないのでつくりたい。家族が亡くなったりして、年々引きこもる人が増えてきた。もっと外に出てほしい」と、力を込めた。

 

=埼玉新聞2026年10月28日付け9面掲載=

 

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