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農作物を社協へ寄付-杉戸農業高校

生徒が育てた野菜を地域のために

校内の畑で取れた農産物の袋詰め作業をする生徒ら

 

 杉戸農業高校園芸科の生徒有志が、子ども食堂を運営する宮代町社会福祉協議会に校内で生産した農産物を毎月寄付している。フードパントリー事業として昨年8月から始めた。SDGsの学習をきっかけに、農産物を有効活用しようと始めたという。
 毎月第一木曜日、同社協に季節の野菜を指定された世帯数分届けている。今月は、14世帯分のネギ(70本)とトマト(11・2㌔)、大根(14本)を用意した。コロナ禍のため、生徒たちが袋詰めした農産物は翌日、教員らが同社協へ届けた。
 2年生でリーダーの小山広翼さん(17)は、「生活困窮者の支援だけでなく、食品ロ
スの観点からも意義がある」とし、1年生の馬場碧さん(16)は「困っている人たちを通して、杉農の野菜の良さを知ってもらい、地域に広まるきっかけになる」と話していた。
 園芸科の橋本航教諭は「農業が貧困対策や健康福祉の支援にもつながっていることを体験してもらうことで、持続可能な農業の実践に生かしてほしい」と話している。

 

=埼玉新聞2022年2月13日付け7面掲載=

 

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