男子 埼玉栄2連覇
女子 埼玉栄4位、昌平8位
男子第76回、女子第32回関東高校駅伝は18日、千葉県総合スポーツセンター東総運動場折り返しコース(男子=7区間42・195㌔、女子=5区間21・0975㌔)で関東1都7県の予選を通過した男女各48校が参加して行われた。
男子は埼玉栄(松井、菅原、佐藤、岸本、向井、中沢、小池)が2時間5分52秒で2年連続21度目の優勝。1区松井と4区岸本が区間賞に輝いた。
女子は埼玉栄(福山、久保田、前田、成塚、長浜)が1時間12分52秒で4位、昌平が1時間13分32秒で8位にそれぞれ入賞した。
女子は今年の全国高校駅伝が5年に1度の記念大会になるため、北関東(埼玉、群馬、茨城、栃木)の代表校を除く最上位校が同地区代表の権利を得られたが、県勢は、代表権を逃した。
堂々王者の風格
男子 2連覇を達成した埼玉栄のアンカー小池
関東でも埼玉王者の強さを堂々と示した。男子の埼玉栄が、2時間5分52秒で2連覇を達成。主将の3区佐藤は「昨年の先輩たち(全国4位)を超すためにも結果を残せてよかった」と語った。
全国を見据えて県予選から区間を変更し、5区向井、アンカー小池が初めてのメンバー入り。1区松井と4区岸本が区間賞に輝くなど層の厚さを見せつけた。
県予選では3㌔区間の2区を担当した松井が、関東では最長の1区を任された。「区間賞を目標にすることが自分のモチベーションになっている」と約8カ月ぶりに走った10㌔をトップで完走。2区菅原が2位でつなぎ、3区佐藤が5㌔付近で先頭に立つと、その後は埼玉栄の独り旅。
5区向井は「いつも感じないプレッシャーがあった」と話し、アンカー小池は「チャンスをもらって緊張した」とたすきの重みを感じながらも、初めての駅伝で役割を果たした。
埼玉、関東と優勝し、昨年の全国4位を超える準備は整った。神山監督は「この代は努力して力を付けてきた。昨年以上にどういう結果になるか楽しみ」と期待を膨らませた。
49年ぶり出場で貴重な経験積む
男子・春日部
49年ぶりに関東大会に出場した男子の春日部は37位だったが、貴重な経験となった。秋庭監督は「駅伝の流れの大切さは勉強になった。もう一度この場に来たいと感じた」と振り返った。
この日は、応援団が千葉の競技場まで駆け付け出場校で唯一、太鼓を鳴らしながらの声援。主将で2年生の2区斎藤は「学校の走りとしては目立たなかったけど、応援があったことで一つになれた。1、2年生が多いから、来年また来て戦えるようにしたい」と意気込んだ。
全国見据え好感触
女子 埼玉栄の3区前田(左)から4区成塚にたすきが渡る
女子の埼玉栄は、1時間12分52秒を記録して4位に入賞した。田村監督は「タイム関係なく、関東の強豪と競うことが大事でいい経験になった」と手応えを口にした。
1区福山が7位でスタートすると、2区久保田が「最初スピードを出し過ぎて失速したけど、残りの10秒間ダッシュは力を出し切った」と区間2位の走りで4位に浮上。3区前田、4区成塚、アンカー長浜がそれぞれ順位をキープしてゴールテープを切った。
勾配が激しい今大会のコースは、埼玉栄にとって全国を想定するには絶好の舞台。前田は「坂の下りとか都大路と似ているからイメージして走った」と先のレースを見据えた。福山は「上りの走りが下手だから直さないといけない」と残り1カ月で修正し、ベストの状態で12月24日を迎える。
差埋められず悔し涙を流す
女子の昌平は北関東代表で全国出場を狙っていたが、権利を手にした水城(茨城)に13秒遅れの1時間13分32秒でゴールした。アンカー野崎は「(水城と)縮まるけど近づけない感じが強かった。申し訳ない」とレース後、涙を流した。
1区成瀬が17位で通過し、2区横山が19位。3区井手以降で順位を上げたものの、最後まで追う展開となった。長谷監督は「今ある力を発揮してくれた。負けから得られるものは大きい。これからどう考えて戦うか期待したい」と願った。
=埼玉新聞2023年11月19日付け8面掲載=
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