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元ラグビー選手 深谷の農家・三友さん(深谷高校出身)農業へ〝トライ〟

ブランド価値高め地域活性

 「ミスターイーグルス」としてラグビートップリーグのキヤノン(現・リーグワンの横浜キヤノンイーグルス)のセンター(CTB)ポジションで12年間にわたり活躍した深谷市出身の三友良平さん(39)。2021年の現役引退後は家業の大和芋生産の道に進み、若手就農家としてのキャリアを着実に積み重ねている。コロナ禍以降の度重なる物価高にも持ち前の粘り強さで「地元農業の活性化とブランド価値の向上につなげたい」と前だけを見つめている。

 

「免疫力アップや消化を助ける大和芋で健康増進にも貢献したい」と話す三友良平さん=深谷市櫛引

 

■別の土の世界へ
 三友家は代々、地元深谷市で農業を営み、約30年前から大和芋の生産に特化した。良平さんは昨年1月に父勝良さん(75)から経営を引き継ぎ、種芋の選別など収穫作業に精を出す。
 身長177㌢、体重92㌔。県立深谷高校でラグビーを始め、古豪日本大学で才能が開花。その後、社員選手としてキヤノンに入社した。「引退後は家業の農業に進もう」。学生時代からそう心に決めていた良平さんは、せめて現役時代はラグビーだけに集中しようと、5年目からプロ選手として契約変更。引退するまでの12年間、チーム最長の生え抜き選手として献身的にプレーした。
 現役最後の試合は21年5月8日、パナソニック(現埼玉パナソニック)戦。高校時代に憧れた地元熊谷ラグビー場での晴れ舞台に「幸運な巡り合わせに感謝し、もう思い残すことはなかった」という。

■生産性向上も意欲

 現在は毎日朝5時に起床。次女の保育園の送り迎えなど家事もこなしながら、夕方5時ごろまで土と向き合う日々だ。体力に自信はあるが、肌に突き刺さるような直射日光や終始中腰の収穫作業など、485㌃の広大な土地を家族4人で管理するにはあまりにも重労働。政府系金融機関からの融資もこぎ着け、「AI(人工知能)で肥料の散布状況などを一元管理できれば、だいぶ楽になる」と生産性向上にも意欲を見せる。今年1月にはトラクターや掘り取り機も更新した。
 だがここに来て、イラン情勢の緊迫化による資材などの供給不安が起き、害虫駆除の農薬は4割程値上がりした。それでも「計画をしっかり立てて地道に農作業に向き合うだけ」と良平さん。「ラグビーも農業も事前の準備と周りからの信頼が一番。これからもお客さまに喜んでいただけるよう品質の高い商品を提供したい」と笑顔を見せた。
 今後も持ち前の堅実さを武器に特産品(AA品)の出荷比率を高めて、地域農業の持続的発展に努めていく。

 

=埼玉新聞2026年4月25日付け13面掲載=

 

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