【第1日】
女子5000㍍競歩 土志田(春日部女)初の栄冠
男子ハンマー投げ 八鍬(進修館)、女子走り高跳び 佐藤(早大本庄)2位
(第1日、12日・水戸信用金庫スタジアムほか)
埼玉、群馬、栃木、茨城の4県が参加して開幕。男女計8種目の決勝などを行い、県勢は1種目で優勝した。
女子5000㍍競歩の土志田実桜(春日部女)が23分44秒58で初優勝した。同走り高跳びの佐藤那々子(早大本庄)、男子ハンマー投げの八鍬瑞樹(進修館)らが2位に入った。
各種目の上位6位(女子棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位、男女競歩は5位、男女混成種目は3位までと4~6位の全国記録上位5位)までが全国高校総体(7月30~8月5日・滋賀)に出場する。
筋力強化の練習結実

女子5000㍍競歩決勝 23分44秒58で初優勝した春日部女の土志田実桜(8)
女子5000㍍競歩は春日部女の土志田実桜が23分44秒58で初制覇した。初優勝した県高校総体から約1カ月、力を入れて取り組んだ筋力トレーニングの成果を発揮し、「まずまずのレースだった」とうなずいた。
スタート直後から同校の川上浬未と先頭に立ち、集団を形勢。「前を引っ張って不安もあった」と本音を漏らす。2000㍍を過ぎて一度は3位に後退したが、後半に持ち前の底力を見せた。残り2000㍍でギアを上げ、再び首位に立った。
目標だった大会記録の更新はできなかった。「歩く姿勢が駄目だった。もっと頑張りたかった」と反省ばかり。腕の振りを含め、さらなる上半身の筋力が一番の課題と自覚している。歩く姿勢を安定させるためにまだまだ努力を重ねる。
レース中は周囲の選手を気にせず自分のスタイルを貫く。「インターハイの出場権は得られると思っていた。けれど優勝は意識していなかった」と結果には驚いた様子。無欲でつかんだ北関東の頂から初めての全国高校総体に挑む。
見せた県王者の意地

男子ハンマー投げ決勝 59㍍15で2位に入った進修館の八鍬瑞樹
男子ハンマー投げで5投目に59㍍15をマークした進修館の八鍬が2位に入った。競技を終えると「1、2、3投目が全然駄目だった」と悔しさをにじませ、納得がいかない様子だった。それでも、県王者としての意地は見せた。
自己ベストは61㍍03。ハンマーを振り切る際の力強さを長所としているが、3投目までは感触が悪く、修正にも時間がかかった。優勝した鈴木(茨城・東洋大牛久)の投てきを見届けると「(鈴木の)成長を感じる。彼はライバル」と静かに闘志を燃やしていた。
試技数の差で惜敗
女子走り高跳びは早大本庄の佐藤が惜しくも2位。最後は作新学院(栃木)の渡辺との争いとなった。1㍍70を1回目の跳躍でクリアした渡辺に対し、佐藤は3回目で跳び越えた。双方が1㍍73に挑むも失敗し、試技数の差で涙をのんだ。
雷雨で競技が中断した際には「集中力を切らさなかった」とマッサージで体をほぐして出番を待った。気持ちを切らさない精神力と身長176㌢の長身を生かした踏み切りが力強い。全国へ向け「身長を越えるくらい跳びたい」と力を込めた。
【第2日】
男子砲丸投げ 庄子(西部台)が大会新V
男子400㍍リレー 立教新座が大会新
(第2日、13日・水戸信用金庫スタジアムほか)
男女計13種目の決勝などを行い、県勢は9種目で優勝した。
男子砲丸投げは庄子高栄(西武台)が17㍍25の大会新記録で、同5000㍍は馬場柚(埼玉栄)が14分13秒20でそれぞれ2連覇を達成した。また、同400㍍リレーで立教新座(永沢、矢沢、田中、丸山)が大会新記録の40秒13で制した。同棒高跳びは飯塚俊介(越谷南)が5㍍00で初優勝した。
女子100㍍は遠山あん(伊奈学園)が11秒75で制し、同400㍍リレーは伊奈学園(大塚、矢口、山本、遠山)が46秒33で頂点に立った。
各種目の上位6位(女子棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位、男女競歩は5位、男女混成種目は3位までと4~6位の全国記録上位5位)までが全国高校総体(7月30日~8月5日・滋賀)に出場する。
「気合入れ」納得の一投

男子砲丸投げ決勝 17㍍25の大会新記録で2連覇した庄子高栄
男子砲丸投げは西武台の庄子が17㍍25の大会新記録で大会2連覇を飾った。目標としていた連覇と17㍍10以上の記録を残し、「素直にうれしい」とほほが緩んだ。
1投目の記録が伸びなかったが、「力んでいる」と自己分析。2投目で16㍍91を記録して調子を上げると、3投目で「気合を入れた。感触が良かった」と納得の投てきで新記録を打ち立てた。
5月の県高校総体は16㍍44で優勝したが、上半身が力み、下半身を使った投てきができなかった。そこから約1カ月、課題に挙げたフォームの入りを繰り返し練習。回転の初動に焦点を当て、動きを体に覚え込ませた。重心が下がったことで、より一層力が伝わりやすいフォームを身に付けた。
「もっと丁寧に安定して入れたら良かった」と、好記録を残しても、より良い投てきを追求する。改善の余地がある入りと、体が傾く悪い癖の克服に注力する。今後の目標は「インターハイ優勝」。もう一回り成長を遂げて、大舞台に臨むつもりだ。
目標超え満面の笑み

男子400㍍リレー決勝 立教新座3走の田中(755)から4走の丸山(750)にバトンをつなぐ
接戦となった男子400㍍リレーは立教新座が大会新の40秒13で制した。2走の矢沢は「チームで40秒20を狙っていた。すごく驚きで、うれしい」と満面の笑みだ。
1走に抜てきされた永沢は「一歩一歩を大きく意識した」という走りで混戦の上位でつなぐと、矢沢が「1位で回す」と力を込め、順位をキープしてバトンパス。3走の田中を含めてメンバー全員が「アンカーに回せば絶対勝てる」と全幅の信頼を寄せる4走の丸山は「抜け出せる」と一気に加速した。
県高校総体以降、限界までバトンを渡さずに加速を狙う「攻めたバトン」の練習が、わずかな差で勝敗を分けた決勝で功を奏した。全国の舞台に向けて田中は「全員が一番いい走りをして、最後に笑って終わりたい」と意気込んだ。
中断も入念準備でV
男子棒高跳びで優勝 飯塚(越谷南)
男子棒高跳びは越谷南1年の飯塚が5㍍00で初優勝した。「めっちゃうれしい」と笑顔いっぱいで感情を爆発させた。雷雨で一時中断したが、「走ることができた」と準備の時間に充てた。体のキレを出すことに集中したことで持ち前の「ポールの反発に乗って勢いをつくる」跳躍につながった。
高校で初めての全国の切符を手にした。「インターハイでも優勝を目指したい。そのためにより一層気持ちを込める」と、ほほ笑みながらも力強い言葉で大舞台を見据えた。
けが治療で100%
女子100㍍優勝の遠山あん(伊奈学園)
2週間ほど前までけがで走れず、歩くのも痛かったが、ストレッチや治療に専念して100%の状態に持ってきた。昨年は全国高校総体10位。自己ベスト更新と優勝に向けて調整したい。
応援してくれた
男子八種競技で優勝の長井絆哩(ふじみ野)
仲間みんなが応援してくれて、絶対行くぞと思った。走る競技が得意で走り高跳びは良かったが、投てき種目が弱かったので、強化していきたい。インターハイ入賞に向けて頑張りたい。
【第3、最終日】
女子1600㍍リレー 伊奈学園4連覇
男子三段跳び 山中(聖望学園)初優勝
(第3、最終日、14、15日・水戸信用金庫スタジアム)
男女計20種目の決勝などを行い、県勢は8種目で栄冠に輝いた。女子1600㍍リレーは伊奈学園(タネル、遠藤、矢口、金田)が3分47秒18で4連覇した。同砲丸投げは春日部共栄の島田一花が13㍍43で初の頂点に立った。
男子三段跳びで聖望学園の山中嶺和が14㍍95で初制覇した。同200㍍は所沢北の森脇悠翔が21秒01の大会新をマークして優勝した。
各種目の上位6位(女子棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位、男女競歩は5位、男女混成種目は3位までと4~6位の全国記録上位5位)までが全国高校総体(7月30日~8月5日・滋賀)に出場する。
会心の走りで完勝

女子1600㍍リレー決勝 伊奈学園1走タネル(右)から2走遠藤にバトンが渡る
女子1600㍍リレーは伊奈学園が3分47秒18で頂点に立った。安定したバトンパスで他を寄せ付けず、2位に4秒近く差をつける会心の走りだった。最終走者でエースの金田は「優勝できる自信があった」と完勝の内容に納得の様子だ。
1走の1年生タネルが「流れをつくりたかった」とスタートダッシュに成功し、先頭に立った。2走でバトンを受けた遠藤は「集中して走れた」とトップを譲らず3走矢口にバトンをつないだ。
矢口の走りは見事だった。序盤の競り合いで一度は茨城キリストにトップを譲ったが、「1位でバトンをもらったので順位を落とすわけにはいかなかった」と最初のカーブを抜けて直線に入ったところで一気に加速。鮮やかに抜き返した。最後は金田がそのままフィニッシュした。
バトンパスの練習に時間を費やし、精度を高めてきた。金田は「チーム力が上がった」と向上を実感している。昨年の全国高校総体でマークした自己ベストの3分43秒84はまだ超えられていない。全国の舞台でタイムを縮め、その先の優勝を狙う。
助走意識し自己新

男子三段跳び決勝 14㍍95で初優勝した聖望学園の山中嶺和
男子三段跳びは聖望学園の山中嶺和が1回目の跳躍で自己ベストを9㌢更新する14㍍95をマークして初制覇した。「助走を意識して、1回目でしっかり力を出せた。ベストを更新できた」と笑顔があふれた。
1回目から自身も納得の好記録を出した。勢いに乗って、さらに自己ベスト更新を狙ったが、2回目以降は伸び悩んだ。「1回目で満足してしまった。気持ちが緩んでしまった」と反省の言葉を口にした。
自覚している欠点は最後のジャンプ。一連の動作で最後のジャンプが最も力が入らない。ジャンプ力を上げるために助走強化を考えている。「もっと力をつけたい。そして北関東王者に恥じない試合をしたい」と、自信と課題を持ち帰り、全国に向けて自らを鍛え直すつもりだ。
投げ込みの努力重ね初V
女子砲丸投げ 春日部共栄 島田
女子砲丸投げは春日部共栄の島田一花が13㍍43で初優勝。これまでの自己ベスト13㍍14を5投目で更新すると6投目で13㍍43をマークして、大きく記録を伸ばした。「とにかく投げ込んだ」と努力を勝因に挙げた。
自己ベスト更新を目指した今大会だった。中学2年から競技を始めたが、結果がなかなかつ
いて来ない時期もあった。投げ急いでしまう癖の修正を図り、筋力アップにも努めてきた。「記録を更新するのが楽しい」と努力が結実し始めた記録に満面の笑みを見せた。
粘り発揮できず
男子3000㍍障害で2位の時本宝流(埼玉栄)
1000~1500㍍の間で前に出たが、最後はゴール手前30㍍で追い抜かれてしまった。粘り強さが持ち味だが、きょうは発揮できなかった。ラストまでダッシュできる力を身に付けたい。
2位は想定外
男子110㍍障害で2位の根岸駿翔(越ケ谷)
目標を6位以内に設定していたので、2位は想定外だった。スタートで出遅れることがあるので、しっかり改善していきたい。インターハイは初めての出場なので、楽しんでベストを尽くす。
右足を修正したい
女子100㍍障害で2位の香取奈摘(花咲徳栄)
一昨年も2番だった。去年は左太ももの肉離れでこの大会に出られなかった。今は治ってまったく不安はない。右足の出し方を修正していきたい。インターハイは優勝を目指す。
=埼玉新聞2026年6月13日付け7面、14日付け11面、16日付け6面掲載=
サイト内の
春日部女子高校の基本情報は→こちら
早稲田大学本庄高等学院の基本情報は→こちら
進修館高校の基本情報は→こちら
西武台高校の基本情報は→こちら
埼玉栄高校の基本情報は→こちら
立教新座高校の基本情報は→こちら
越谷南高校の基本情報は→こちら
伊奈学園総合高校の基本情報は→こちら
ふじみ野高校の基本情報は→こちら
春日部共栄高校の基本情報は→こちら
聖望学園高校の基本情報は→こちら
所沢北高校の基本情報は→こちら
越ヶ谷高校の基本情報は→こちら
花咲徳栄高校の基本情報は→こちら
カテゴリー
よく読まれている記事