花咲徳栄は初戦から一夜明けた13日、正午過ぎに大阪を出発した。先月31日から14日間にわたった日本一への挑戦の旅も幕を閉じ、選手たちの表情には充実感と悔しさが入り交じっていた。
調整の難しさを思い知らされた大会だった。出場49校の中で最も遅い第8日からの登場となり、埼玉大会決勝から約3週間ぶりに対峙する投手の球を見切れなかった。岩井監督も「対応に五回まで使ってしまって、4イニングだけ試合をしたような感じ」と下を向いた。
試合当日は約500人の応援団と、その他多くのOBや学校関係者が集まり、一塁側アルプススタンドを青一色に染めた。本田主将は「グラウンドに立った瞬間、声援も空気も春とは全然違った。こういう舞台で試合ができたのは良かった」と夏の甲子園でしか得られない貴重な経験を持ち帰った。
選手の一言
やり切れたのが一番
①黒川凌大投手
やり切れたというのが一番。県大会から難しい試合が多かったけれど、甲子園で投げられて良かった。
一番いい形で終われた
②佐伯真聡捕手
最後の夏にこの仲間たちともう一度甲子園に来ることができて、一番いい形で終わることができた。
夏の難しさを感じた
③本田新志一塁手
全て出し切ったが、実力で相手が一枚上手だった。夏の甲子園で勝つことの難しさを感じた。
春とは違う雰囲気
④奥野敬太二塁手
春とは違う雰囲気の甲子園でプレーできていい経験になった。これからの野球人生に生かしたい。
人生にとっていい経験
⑤谷口ジョージ三塁手
負けてしまったが、甲子園の舞台で自分の人生にとっていい経験ができた。悔いはない。
日本一の目標かなわず
⑥岩井虹太郎遊撃手
2年半、日本一を目標にやってきたがかなわなかった。甲子園に出られたのは良かった。
いい試合で悔いない
⑦市村心左翼手
負けてしまったが、いい試合ができて悔いはない。仲間がいたから苦しい時も束になって戦えた。
チーム全員で戦えた
⑧鈴木琢磨中堅手
甲子園は試合が短く感じた。自分も出場したかったが、チーム全員で戦えたのは良かった。
日本一掲げてやった
⑨笹崎昌久右翼手
夏は絶対日本一を取ると掲げてやってきた。これ以上、高校野球ができないと考えると悔しい。
一球の重みを感じた
⑩古賀夏音樹投手
1点が取れず、甲子園の一球の重みを感じた。先輩たちが果たせなかった夏の1勝をつかみたい。
来年は自分が勝利を
⑪石田凜作投手
今回の甲子園では登板がなかった。来年は自分が背番号1を付けて、甲子園でチームを勝たせたい。
先輩に感謝しかない
⑫高原一樹捕手
勝てなくて悔しいが、経験を積ませてもらった。次の代は自分が引っ張る。先輩には感謝しかない。
夏の甲子園楽しめた
⑬中森来翔内野手
負けてしまったが、みんながいいプレーをしてくれてうれしかった。夏の甲子園を楽しめた。
一番長い夏を誇りに
⑭上山竣也内野手
最後の夏、出せるものは出せた。埼玉県の高校で一番長く夏を過ごせたことは誇りに持ちたい。
打席に立ちたかった
⑮上原雅也内野手
このチームでもっと野球がしたかった。悔いがあるとすれば、甲子園の打席に立ち、プレーしたかった。
大歓声に驚きと感動
⑯佐藤新志内野手
甲子園は一球一球に大歓声が湧いて、その重みに驚きと感動を感じた。またここに戻って来たい。
ジンクス破れず悔い
⑰更科遥陽外野手
1勝はしたかった。49校目のジンクスが破れず悔しい。チームの役割を担う選手になれて良かった。
結果出せる選手に
⑱東村寛太外野手
甲子園にはすごい緊張感があり、貴重な経験をさせてもらった。この舞台で結果を出せる選手になる。
ここで野球良かった
⑲川田侑和投手
悔しさはあるが、何よりここで野球ができて良かった。ここまで連れてきてくれた仲間に感謝したい。
来年自力で全国優勝
⑳長谷川陽汰投手
黒川さんの力投には感動した。来年は自分の力で甲子園を勝ち取り、全国優勝を成し遂げたい。
=埼玉新聞2026年8月14日付け5面掲載=
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