横山さん(春日部)男子個人V
第50回文部科学大臣杯全国高等学校囲碁選手権大会が3日から5日までの3日間、東京市ケ谷の日本棋院で行われ、埼玉県代表の横山蒼大さん(春日部3年)が男子個人戦で優勝し、文部科学大臣杯を授与された。昨年に続いての県勢連覇となった。

団体戦で準優勝した春日部高の(左から)横山さん、橋本さん、北崎さん、小林さん=4日午前、日本棋院
横山さんには副賞として、協賛企業からスペインで行われる囲碁大会招待というビッグなプレゼントもあった。
今大会の横山さんは団体戦から通して13連勝と無双状態だった。男子の内藤陸斗さん(浦和2年)と女子の田口心温さん(栄東3年)も5位に入賞した。個人戦に先立って行われた団体戦では春日部高(横山蒼大さん、橋本航太さん、北崎友彬さん)が昨年に続いて準優勝した。

男子個人戦で優勝し、文部科学大臣杯を手にする横山さん=5日午後、日本棋院
個人戦男子は98人、女子は94人が参加した。16組に分かれて1次リーグ戦を3局打ち、各組上位1人が本戦トーナメントに進む。埼玉勢は昨年優勝の渡辺彩登さん(大宮3年)が1次リーグで敗れるという大波乱があったものの、他の4選手は本戦トーナメント出場を決めた。その1回戦で、春の選抜大会準優勝の佐藤美空さん(特別支援学校塙保己一学園3年)は、直前の高校総合文化祭大会の優勝者・小泉里彩子さん(東京)に半目負けを喫した。
内藤さん、横山さん、田口さんは最終日の準々決勝に勝ち進んだ。昨年の高総文祭優勝の内藤さんは、今年の同大会優勝の刈谷研さん(東京)と対戦し、形勢は二転三転の末、敗れる。田口さんも惜しい半目負け。横山さんのみが準決勝に進出する。そこで愛知県代表を破り、刈谷さんとの決勝に臨む。決勝はユーチューブなどで生中継された。黒番の横山さんは冷静な形勢判断で優勢を築き、そのまま押し切った。うれしい初優勝である。審判長の石倉昇九段も閉会式の講評で「形勢判断が素晴らしかった」と絶賛していた。横山さんは「団体戦の決勝で悔しい思いをしたので、仲間のためにも個人戦は絶対勝ちたいと思っていた。それが実現できてうれしい」と喜びを語った。
初日の団体戦には県大会優勝の大宮高と、補充で出場が決まった春日部高の2校が出場した。男女とも8ブロックに分かれて1次リーグ戦を3局打つ。大宮は厳しいブロックに入り、シード校に敗れた。春日部は昨年準優勝の実績からシード枠に入り、1次リーグ戦を3連勝で突破して本戦トーナメントに進出する。準々決勝で聖光学院高(神奈川)を2―1、準決勝では優勝候補の呼び声が高かった巣鴨高(東京)を2―1で破る。決勝は灘高(兵庫)に1―2で惜敗した。2年連続の準優勝である。主将として6連勝した横山さんは「もともと出られなかった大会でここまで来られて良かった。合宿でお世話になった巣鴨に勝てたのもうれしかった。誰か一人いなかったら勝てなかったので仲間に感謝したい」と語った。副将の橋本さんは「一番のライバルと思っていた巣鴨に勝てたのが大きかった。決勝は勘違いして動揺してしまった」。

個人戦で5位に入賞した内藤さん(右)と田口さん=5日午後、日本棋院
=埼玉新聞2026年8月7日付け14面掲載=
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