写真部40年 有終の美
日本写真家協会(JPS)主催の「第47回2022JPS展」の18歳以下部門で、熊谷市弥藤吾の県立妻沼高校写真部2年生の三ツ木裕也さん(17)が2年連続で入選した。同部は4年連続の入選となったが、今月末で同校創立以来続いた約40年の歴史に幕を閉じる。有終の美を飾った三ツ木さんは「最後にいい集大成になった」と笑顔を見せた。
「第47回2022JPS展」で入選した「ジェラシー」の作品を持つ三ツ木裕也さん(右)と昨年入選した「主張」の作品を持つ月岡忠教諭=24日午後、熊谷市弥藤吾の県立妻沼高校
JPS展はJPSが1976年から開催していて、プロ写真家の登竜門といわれる日本最大級の写真公募展。今回は1535人から3365点・4764枚の応募があった。18歳以下部門には153人から284点・335枚の作品の応募があり、34人の53枚の作品が入賞・入選した。
三ツ木さんは昨年に同校屋上で撮影した「主張」という作品で入選していたが、今年も同校屋上で撮った「ジェラシー」という作品で入選。同部の同級生が影で登場する上級生に嫉妬するという作品で、2年連続の入選となった。今回の入選の知らせを聞き、「うれしさのあまり、ガッツポーズをした」と振り返った。
写真部顧問として指導してきた月岡忠教諭(65)は再任用の任期満了で今月末で退職する。指導者が不在となるため、同部は4月から美術部写真班として活動する。4月から、商学を勉強するために明治大大学院に進学するという月岡教諭は「生徒がよく頑張ってくれた」とたたえた。
三ツ木さんは「月岡先生に恩返しができた。3年生でもJPS展に挑戦し、いったんは就職するが、貯金して写真の学校に入り、将来は写真家になりたい」と話していた。
=埼玉新聞2022年3月30日付け19面掲載=
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