陳情書と約1万7千筆の署名を県教委に提出し公開認める
県立春日部高校(春日部市)の文化祭が4日、始まった。生徒が陳情書と署名を提出し、県教委の容認を経て、一般公開で実施。生徒らは新型コロナウイルスの感染予防を講じ、開催に臨んだ。
同校生徒会は5月20日、文化祭の一般公開を求め、県教委に対し、陳情書と約1万7千筆の署名を提出。県教委はその後、ガイドラインを緩和し公開を認めた。
同校は一般公開に向け、入場人数を2日間で8千人に制限し、事前予約制とした。予約は申し込みから4日間で制限人数に達したという。
この日は、保護者や近隣の高校生らが来校した。体育館で行われた書道パフォーマンスでは、マスクを着用した来場者が生徒の取り組みを見守った。
同校の文化祭は一昨年が休校で中止、昨年は非公開だった。生徒にとって、一般公開は初めての経験に。ガイドラインを踏まえ、感染予防を徹底し準備に当たった。
3年で文化祭実行委員長の葛西純永さん(18)は「短期間で準備が大変だったが、とにかくうれしい。埼玉全体で、安全で楽しい文化祭をつくるきっかけになれば良い」と話した。
=埼玉新聞2022年6月5日付け15面掲載=
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