飯能署 一日署長に江口主将(聖望学園高校 野球部)
飯能署は秋の交通安全運動初日の21日、聖望学園野球部主将の江口生馬さん(17)に一日署長を委嘱し、出発式を開催した。同校野球部は今年の夏の甲子園に13年ぶりに出場、江口さんは主将としてチームをまとめ上げた。
出発式に参加した聖望高校野球部員ら=21日午前、飯能市双柳の飯能警察署
一日署長用の制服に身を包んだ江口さんは同署の松崎直樹署長から委嘱状を受け取った後、署員に向かって交通事故防止への抱負を語った。出発式には同校野球部員約30人も参加、江口さんとともに敬礼し、街頭活動に向かうパトカーや白バイを見送った。
式を終えた江口さんら部員は、同署近くの交差点で署員や関係団体関係者らと交通事故防止を呼びかけ「学童の飛び出し注意」「危険、交差点事故多発」などと書かれたのぼり旗を手に、運転手に啓発品などを配布した。キャンペーンのキャッチフレーズ「ゆっくり走って、じっくり確認、止まる場所はきちんと止マロン」は、同署管内の日高市名産品の「栗」に掛けた。
江口さんは既に大学進学が決まり、大学でも野球を続ける予定といい、今回の一日署長委嘱について「野球とはまた違った緊張があった。事故が多い中で自分たちの意識で防げる事故は、しっかり防ぎたい」と思いを語った。
松崎署長は「13年ぶりに甲子園で活躍された未来を支える若い力をお借りして、交通安全の意識を熱い気持ちで、市民の方々に広めていただきたい」と話していた。
同署管内の今年9月19日現在の人身事故発生件数は163件(前年比31件減)、死者数は3件(同増減なし)となっている。
生徒作製 お守り配布
皆野高生 交通安全呼びかけ
手作りお守りが入った啓発品を配る皆野高校の生徒ら=21日午後2時ごろ、秩父やまなみ街道料金所付近
秋の全国交通安全運動に合わせ、皆野町大渕の県立皆野高校の生徒が21日、同町下田野の秩父やまなみ街道(国道140号皆野寄居有料道路)料金所付近で、手作りの交通安全お守りを配布した。
同取り組みは、県道路公社皆野寄居有料道路管理事務所による地域連携の一環で、秩父、寄居署の警察官や皆野町職員、交通安全母の会のメンバーらも参加。お守りは同校生徒が、カラフルなフェルトを交互に重ねてハート型にし、計200個を作製した。
生徒たちは「交通安全週間が始まりました」「安全運転を心かけてください」などとドライバーに声がけし、お守りが入った啓発品を配布。ドライバーたちは笑顔で受け取っていた。
同校3年の青木颯飛さん(18)は「最近はあおり運転や自転車事故が増えていると聞くので、このお守りが事故防止の一助になってほしい」と話していた。
=埼玉新聞2022年9月23日付け11面、24日付け11面掲載=
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