県高野連監督会が発案した高校野球の第1回県4地区選抜チーム交流戦が19、20日、熊谷公園球場で開催され、4試合を行った。日ごろ異なる学校で汗を流している選手たちが、地区ごとにチームを編成し、白球を追った。県高野連によると、交流戦は全国初の試み。選手の技術などを図るとともに、埼玉高校野球の活性化を目指す。
3月に日本高野連が国内での選抜チーム結成を許可したことを受け、監督会が6月に発案。約半年かけ、会場の確保や選手の選出方法などの検討を進めてきた。同会会長で東部地区の岩井隆監督(花咲徳栄)は「他チームの子とプレーして何かを感じ、それをチームに持ち帰ってほしい」と交流戦の狙いを語る。
チームは、原則各校1人計20人で編成された。岩井監督は「均等にチャンスを与えたい」と、20日の試合ではメンバーを全員起用した。
9月の秋季大会には連合で参加した横尾蒼空投手(飯能南)は「雰囲気と動きの速さ、次の塁を狙う姿勢が全然違った。これをチームに持ち帰りたい」と、他校の選手の姿に刺激を受けた様子だった。
北部選抜はこの日に向け6回合同練習を実施。
部員の少ない上尾鷹の台、熊谷農のグラウンドで合同練習を行うなど、選出された選手以外にも交流の機会が生まれた。試合を通じて、普段話すことのない他校の監督に勇気を出して指導を仰ぐ選手もいたという。
試合を観戦しながら指揮官同士で野球談義に花を咲かせる光景もあり、岩井監督は「目的はほぼ100%達成できている。もっと注目していただき、地域振興に一役買いたい」と高校野球熱が高まり、野球人口が拡大することを願っていた。
=埼玉新聞2022年11月21付け6面掲載=
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