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吹奏楽部員7人がOBと大舞台 指揮はザ・コレクターズ加藤さんー深谷高校

 ロックバンド「ザ・コレクターズ」などで活躍するミュージシャンの加藤ひさしさん(63)が母校、県立深谷高校に凱旋(がいせん)した。1月に深谷市市民文化会館で開催された同校吹奏楽部の定期演奏会。7人の現役部員を他の大勢の卒業生と共に支え、世代を超えたブラスバンドの音色を響かせた。

 

「パレードを追いかけて」を披露した現役、卒業生らの合同ステージ=1月14日、深谷市

 

 演奏会は3部構成。第1部はアニメやドラマの人気曲を集めたポップステージで、第3部のOB・OG合同ステージでザ・コレクターズの「パレードを追いかけて」の指揮を務める加藤さんは司会で登場した。林間学校での経験など「深高」時代のエピソードを紹介し観客の笑いを誘った。
 第2部は各部員のソロステージ。昨年12月の加藤さんとのリハーサルでは1回の練習で「もうできません」と音を上げた2年生もステージをやり遂げた。卒業した先輩の穴を埋めるため、普段はチューバを担当する部長の加川華乃さんはホルンを披露。「中学校から吹いている楽器で自分なりにうまくできた」と3年間の集大成をぶつけた。

部員とリハーサルを行う加藤ひさしさん=2023年12月20日、同市

 

 第3部で加藤さんは赤や青のユニオンジャック柄のステージ衣装に着替えて再登場した。「ゲイパレードを見て、世の中を良くしたいと考える人が集まっていると感じ、『パレードを追いかけて』を作った。不自由が多くても孤独ではなく、願いはいつかかなう」と曲を紹介。部員を含む約40人が加藤さんの指揮の下、年齢などさまざまな違いを超えてハーモニーを奏でた。
 大きな拍手で幕を閉じた後、3年生の加川さんは「高校最後の演奏が終わり、寂しい。これからも人の心を動かす楽しい演奏を届けたい」と信念を語った。加藤さんは「楽しかった。高校生には今後も有名曲だけではなく、地域とのつながりがある曲にも挑戦してほしい」と期待を込めた。
 毎日仕事終わりにトランペットの練習に励んだOBの柳瀬晴恒(はるよし)さん(60)は「昔は150人くらい部員がいた。今の現役部員は大変」とねぎらいいつつ「またやりたいです」と達成感をにじませた。顧問の東條香里教諭は「部員数が少なく、コロナ禍もあって大きな機会がなかったが、今日は大先輩と楽しく演奏し観客と一つになれていた」と教え子たちの姿を誇らしげに振り返った。

 

=埼玉新聞2024年2月7日付け11面掲載=

 

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学校の特徴~学校からのメッセージ~

深谷高校創立50周年に伴い、制服を一新しました。深谷祭や球技大会などの学校行事も盛りだくさんで、活気や魅力あふれる学校です。全国大会出場のラグビー部や山岳部、関東大会出場の男子バレー部をはじめとする運動部、近所の保育園と交流を行う手話・ボランティア部や家庭部、吹奏楽部をはじめとする文化部も日々精力的に活動しています。

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