バスケ埼玉カップ２０２４　結果

男子　正智深谷が４位
昌平は男女で５位

　県内外の男女各１２チームによる高校年代のバスケットボール大会・埼玉カップ２０２４は６、７日、深谷ビッグタートルなどで男女の決勝などが行われ、男子の３位決定戦で正智深谷は育英（兵庫）に６３―６５で競り負けた。昌平は５位決定戦で帝京長岡（新潟）に７８―４５で勝利。埼玉県選抜は９位決定戦で敗れた。
　女子の昌平は予選リーグａ組２位で５～８位トーナメントに参加。５位決定戦で東京成徳大高を８８―８２で下した。埼玉県選抜は１１位、久喜は１２位だった。

流れ失い逆転許す

男子３位決定戦　育英―正智深谷　第１クオーター、正智深谷の山田（１０）がシュートを放つ

　正智深谷は３位決定戦で、前半に最大１４点差あったリードを守り切れず、育英に逆転負け。統率が乱れた後半に流れを手放し、主将の飯島は「攻めきれない時に攻守の精度を欠いた。いいプレーが出た後に周りが続けなかった」と下を向いた。
　３８―３３と５点リードで迎えた後半は加藤を中心にボールを奪い、速攻を試みるも連係がかみ合わず。チーム最多２１得点の早船は「連戦の疲れなのか感覚的に合わなくなった」とシュートが何度もリングにはじかれるなど攻撃の精度を欠いた。
　チームは一体感と判断力の二つをテーマに練習を積む。現状は試合における絶対的なリーダーが不在で、失った流れを取り戻せない。指揮を執った増田コーチは「課題だらけ。悪い雰囲気を打開する力をつけてほしい」と成長に期待した。

ボール奪取し攻撃の起点に
ＳＦ山田

　正智深谷のスモールフォワード山田が５本以上のオフェンスリバウンドを奪うなど攻撃の起点をつくった。「今いるメンバーで一番大きな自分が２人の分を補えるように積極的にいった」と１９０㌢の高身長を生かし、けがで離脱したインサイドの要、中武と岡野の穴を埋めた。
　現チームではほとんどが途中出場。この試合では攻撃面で存在感を放ち、アピールした。「自分はボディーコンタクトに弱い。もっとボールの予測能力を磨いて飛び込みたい」と長所を磨き、さらなる活躍を誓った。

＝埼玉新聞２０２４年４月８日付け６面掲載＝