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【速報】令和7年度入試 第2回進路希望状況調査、結果発表される

2025年1月10日配信

普通科倍率トップは川口市立の2.43倍

専門学科は大宮北・理数科の2.05倍が最高

 1月9日、埼玉県教育委員会は第2回進路希望状況調査の結果を発表しました。

 この調査は令和6年12月15日現在で実施されたものです。

 第1回調査(10月1日現在)に比べ、実際の出願等に近い結果が出るため、今後の受験生の学校選び(志願先決定)に影響を与えそうです。

 

◆全体の調査結果

 この調査は、埼玉県内の国立(1校)、公立(412校)、私立(31校)の中学校などに在籍している令和7年3月卒業予定者を対象に行われました。

 卒業予定者数は、前年同期より189人少ない6万2548人でした。

 全日制高校への進学希望者の割合は88.1%で、前年同期より0.3 ポイント低下しました。

 全体倍率と学科別倍率は、次のとおりとなっています。

 

  • 全日制倍率     1.12倍(前年同期1.13倍)
  • 全日制普通科倍率  1.21倍(前年同期1.19倍)
  • 全日制専門学科倍率 0.90倍(前年同期0.96倍)
  • 全日制総合学科倍率 0.86倍(前年同期0.99倍)

 

 前年同期と比較すると普通科がやや上がり、専門学科と総合学科が下がっています。※学校、学科ごとの希望者数、倍率など詳細は埼玉県教育委員会ホームページへ。

 

令和7年3月中学校等卒業予定者の進路希望状況調査(令和6年12月15日現在)

 

 以下、普通科の倍率上位校について見ていきます。

 なお、専門学科については【続報】の形で追って記事掲載します。

 

◆普通科倍率上位校(1位~10位) ※カッコ内は前年同期倍率

01 川口市立(普)2.43(1.71)

02 市立浦和   2.36(2.34)

03 市立川越   2.24(2.64)

04 上尾     2.05(1.61)

05 浦和南    1.85(1.56)

06 越谷南    1.84(1.61)

07 浦和西    1.79(1.72)

08 大宮     1.76(1.70)

09 大宮北    1.73(1.40)

10 川越南    1.62(1.62)

 

 2倍を超えたのは川口市立、市立浦和、市立川越、上尾の4校でした。川口市立は前年同期から大幅に上がりました。ただし、前々年同期は2.69倍でしたから、同校としては特に高い倍率とは言えません。

市立浦和は2倍超えのまま本番入試を迎えるかどうかは微妙なところですが、今年も高倍率で本番を迎えそうです。

 市立川越は本番に向けて下がると予想されますが高倍率であることは変わらないでしょう。

 上尾、浦和南、大宮北が前年同期に比べ大きく上がっています。なお、今回は触れませんが大宮北は理数科も専門学科でトップの高倍率となっています。

 

◆普通科倍率上位校(11位~19位)

11 鳩ケ谷    1.60(1.44)

12 志木     1.58(1.44)

13 蕨      1.55(1.59)

14 越ケ谷    1.54(1.72)

14 川口市立・スポーツ科学

         1.54(1.68)

16 浦和東    1.53(1.42)

17 浦和     1.51(1.33)

18 杉戸     1.50(1.24)

18 川越     1.50(1.55)

20 南稜     1.48(1.46)

 

 越ケ谷は倍率、順位ともに前年同期より大きく下がりましたが、依然として高倍率です。

 杉戸は前年同期の1.24倍から大きく上がりました。

 

◆普通科倍率上位校(21位~30位)

21 朝霞     1.47(1.22)

22 所沢     1.44(1.67)

23 大宮南    1.42(1.11)

24 川口     1.41(1.47)

25 不動岡    1.39(1.30)

26 大宮光陵   1.35(1.18)

27 越谷北    1.32(1.25)

27 所沢北    1.32(1.14)

29 所沢西    1.31(1.25)

30 和光国際   1.29(1.69)

 

 朝霞、大宮南、大宮光陵などが前年同期に比べ大きく上がっています。

 逆に所沢、和光国際などが大きく下がっています。

 

◆学校選択問題採用校の倍率

 学校選択問題採用校22校のうち15校は、今回調査で上位30校に含まれています。

 残り7校の順位、倍率は次のとおりです。

31 春日部    1.28(1.25)

35 浦和一女   1.23(1.32)

44 川越女子   1.17(1.26)

45 川口北    1.16(1.40)

47 熊谷西    1.15(1.52)

65 熊谷     0.96(0.92)

81 熊谷女子   0.87(0.86)

 

 春日部は今回調査の対象外である隣接県(千葉県など)の受験生の出願も見込まれるため、本番ではさらに上昇する可能性もあります。

 川越女子、川口北、熊谷西、熊谷、熊谷女子は普通科全県平均(1.21倍)を下回っています。

 

◆その他の学校

 今回調査では29位の所沢西までが1.30倍を超えていました。

 ここまで紹介した学校以外で普通科全県平均(1.21倍)を超えたのは、伊奈学園(1.27)、草加南(1.27)、鷲宮(1.24)、浦和北(1.23)、草加(1.23)、八潮南(1.22)、入間向陽(1.21)、川口青陵(1.21)、本庄(1.21)の各校です。

 

 今回調査で1倍を割っていた学校(定員割れ状態の学校)は39校(2コース含む)ありましたが、このまま本番を迎えるかどうかは分かりません。調査は昨年12月中旬のものなので、今日までの間に希望を変更した受験生もいるでしょう。また、今日の倍率発表を見て希望を変更する受験生もいるでしょう。

 学校の先生やご家族ともよく相談して、悔いのない学校選びをしてください。

 次回は専門高校(専門学科)、総合学科についてお知らせします。

 

(教育ジャーナリスト 梅野弘之)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

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