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あすから高校バスケ全国選手権 県勢3校出場

   バスケットボールの第75回全国高校選手権大会(ウインターカップ)は23日から東京体育館などで男女各60チームが参加して行われ、決勝は女子が28日、男子が29日に実施される。埼玉県勢は男子の正智深谷が6月の関東大会を制したことで出場枠が増え、男女計3校が出場する。
 男子は11年連続12度目の正智深谷と初出場の本庄東が24日の1回戦から登場。正智深谷は九州学院(熊本)と対戦(14時・東京体育館)し、本庄東は報徳学園(兵庫)と顔を合わせる(17時20分・大田区総合体育館)。
 女子は3年ぶり7度目の埼玉栄が23日の1回戦で聖和学園(宮城)と対戦する(9時・東京体育館)。

 

男子 正智深谷

リーグ戦で進化を遂げた男子の正智深谷

 

進化を確信 強豪に挑む

 6月の関東大会で各都県の上位校が集うAブロックを初制覇した男子の正智深谷。順風満帆で臨んだはずの高校総体は、体調面の理由で初戦の2回戦を辞退。シード権を確保できず、今大会は高校総体王者の福岡第一が3回戦で待ち受ける。
 ウインターカップでは2020、21年と2年連続で8強入りを果たし、志新たに表彰台を狙う。今年から創設されたU18トップリーグは1勝6敗と苦しんだが、強豪との試合経験が血肉となり、直前の練習試合で進化を確信するに至った。
 U17日本代表のルーニーは試合の組み立てから得点まで全てをこなせる絶対的エース。福岡第一戦の鍵を握る樋口はどのポジションでも戦える万能型で、留学生を外へ追いやりたい。田中は正確無比な3点シュートでリングを射抜く。
 ルーニーと共に1年次から抜群の攻撃センスを発揮してきた菊田のポジションは対戦相手や状況に応じ、ドリブルで切り込める穴沢、守備力のある長渕と入れ替わる。1年生ながら力強いリバウンドで貢献するグビノグンにも出番がある。

 

 

男子 本庄東

初出場で全国1勝を挙げたい男子の本庄東

 

初の全国 本気で“遊ぶ”

 「ドルフィンズ」の愛称を持つ男子の本庄東は、楽しむバスケで初の全国へ挑戦する。就任23年目で大舞台出場を勝ち取った木村監督は「特別なことをやる必要はない。そうすればいい勝負はできる」。普段通りの力を出し切れるかが鍵を握りそうだ。
 高さのある選手は少ないが、ポジションにこだわらないオールラウンダーの選手をそろえる。県予選の決勝リーグ第2戦では埼玉栄に逆転勝ち。第1クオーターで圧倒されたが、気持ちを切らさず精神力の強さを発揮。結果的にその勝利で全国を手繰り寄せた。
 2年生が主体のチームの中で、メンバー唯一の3年生の定方が精神的主柱としてけん引する。195㌢の長身とスピードを生かしたプレーが魅力の森田、長い手足と鋭いドライブが武器の貝崎の得点力も期待がかかる。周りを操る司令塔の木村は、アシストだけではなく得点、リバウンドもこなす。
 初戦は24日の報徳学園(兵庫)戦。「本気で遊べ!」をモットーに、本庄東の名前を全国にとどろかせる。

 

女子 埼玉栄

3年ぶりに全国の舞台に挑む女子の埼玉栄

 

磨いた堅守 闘志燃やす

 女子の埼玉栄は、磨き上げた堅守速攻で全国に挑む。目(さっか)監督は「1発目から相手が強いが負ける気はない。一試合一試合が決勝」と闘志を燃やす。
 今年のチームは1年時から活躍する主将の衣川を中心に、10月の3対3U17(17歳以下)アジアカップで日本代表として優勝に貢献した下田とタレントがそろう。3点シュートを打てる選手が多く、衣川と下田の鋭いドライブから、外への展開で得点できそうだ。
 センター陣は、県決勝で18得点の点取り屋・田中とリバウンド力の高い遠藤が持ち前の走力で速攻を仕掛ける。守備は観察眼に優れる伊藤が要。カバーや得意のボールカットで相手の攻撃の芽を摘む。
 「ディフェンスが一番安定して力を出せる」と指揮官。高校総体で、195㌢の選手を擁する明星学園(東京)を前に、8強入りを逃し、圧を与え続ける脚力や対応力を鍛えたという。主将の衣川は「いかに背の高い選手の得点を減らせるかが勝負。納得のいく試合をしたい」と強化した武器を手に、夏とは一味違う姿を披露する。

 

=埼玉新聞2022年12月22日付け8面掲載=

 

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