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ブラインドサッカー女子 さいたまで親睦試合

日本VSインド
ボールの音を頼りに

 さいたま市桜区のサイデン化学アリーナさいたまで17日、ブラインドサッカーの国際親善試合「市ノーマライゼーションカップ2024」が開催された。女子日本代表と女子インド代表が対戦し、913人が試合を観戦。試合は終盤まで競り合う展開で、1―0で日本が勝利した。

 

鈴の音を頼りにボールを追いかけるブラインドサッカー女子日本代表とインド代表=17日午後、さいたま市桜区のサイデン化学アリーナさいたま

 

 市と日本ブラインドサッカー協会が主催。選手はアイマスクをし、ボールに入った鈴の音や声を頼りにプレーする。プレー中は観客は静かに観戦し、ゴールを決めたときには会場全体で盛り上がる。日本代表は世界ランキング1位、インドが2位で接戦が予想された。
 試合は15分ハーフ。日本は前半から攻め続けるも、相手キーパーに阻止され無得点で折り返した。後半に入っても攻め続け、後半11分に竹内真子選手がゴール右隅にシュートを決め、決勝点となった。
 竹内選手はMVPを取り、「パスがつながって良い雰囲気だった。歓声が力になった」と話し、山本夏幹監督は「会場の雰囲気が良く、良いゲームができた。今後もわくわくするようなサッカーを見せたい」と語った。
 開会式では市立大宮北高校と日本薬科大学からインド代表選手にペパーミントのアロマが贈られた。大宮北高1年の沢見友梨香さん(16)は「目が見えなくても香りは楽しんでほしい」と思いを込めた。同1年の川上馨丈(きょうと)さん(16)は試合を見て、「壁にぶつかったり思ったよりも激しいスポーツだと感じた」と話していた。

インド代表の監督にインタビューする市立大宮国際中等教育学校の生徒ら

 

 試合後、市立大宮国際中等教育学校の生徒らがインド代表のスニル・マシュー監督に英語で質問した。「試合前のルーティンは」「どのような練習をしたのか」の問いかけに監督は「選手個人で異なるが、祈ったりする人もいる。チームの平均年齢が21歳と若いので、若いなりの練習をしてきた」と答えた。
 市は障害のある人もない人も、誰もが共に暮らすことのできる街づくりを目指し、2011年にノーマライゼーション条例を制定。理念の普及啓発を目的とし、同大会を13年から開催している。

 

=埼玉新聞2024年2月20日付け10面掲載=

 

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平成26年に理数科を開設して以来、平成28年からは文部科学省指定の「スーパー・サイエンス・ハイスクール」、さらに、今年度から全国で年間数校のみ採択される「科学技術人材育成重点校」となり、全国の理数教育推進校として研究・開発に着実に取り組み続けています。「失敗を恐れず、何事にもチャレンジし続ける生徒の育成」をスクール・ミッションと掲げ、教育活動に取り組んでいます。

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