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ラオスに「愛読」図書室開設 春日部高校など支援

書き損じはがき寄付募る

学校図書室の絵本コーナーを準備する関係者=ラオス・カンムアン県のムアンカイ中学校(「ラオスのこども」提供)

 

 県立春日部高校などの支援で整備された学校図書室が、ラオス中部のムアンカイ中学校(生徒数284人)に開設された。図書室入口には「春日部高校」の名前が書かれた看板が掲げられている。
 東南アジアの小国、ラオスで本の普及や学校図書室整備を続けている認定NPO法人「ラオスのこども」(事務局・東京都大田区)が呼びかけた「書き損じはがき持ち寄りキャンペーン」の一環。
 ボランティア活動に取り組んでいる春日部高JRC(青少年赤十字)部が同キャンペーンを知って賛同。2022年1月、全校生徒や保護者、教職員に書き損じはがきの寄付を呼びかけ、現金化した募金約11万円が開設資金の一部に充てられた。総整備費は約40万円。ニコングループの有志なども支援した。
 同NPOがラオスに開設した学校図書室としては343番目。ラオス語でHAK(愛する)とARN(読む)という意味を込め、「HAK ARN(ハックアーン=愛読)図書館」と名付けられた。
 本539種類668冊、文房具、貸出カード、分類シートなどの備品と看板が寄贈された。
 現地で開設準備を担当した同NPOインターンの岡田龍之介さん(23)は、「自由時間に生徒たちが『あんな本があったよ!』と互いに教え合いながら楽しそうに本を選んで読んでいた姿が印象的でした」と語る。
 岡田さんから報告を聞いた同高JRC部部長の高橋知求(ともき)さんは「実際に現地に図書室が開設され、子どもたちが元気に読書していたという報告を聞いてうれしく思います。今後も、こうした活動を続けていきたい」と話していた。

 

=埼玉新聞2023年3月18日付け12面掲載=

 

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