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全国植樹祭の苗木育成ー皆野高校

最後の卒業生 大役

 皆野町大渕の県立皆野高校の1年生29人が今月から、モミジなどの苗木の育成に取り組んでいる。育てた苗は、2025年春に秩父ミューズパークで開催される「第75回全国植樹祭」のお手植え行事で使用される。同校は26年度に県立秩父高校と統合し、創立60年の歴史に幕を閉じる。最後の卒業生となる現1年生は、3年生の春まで心を込めて苗を育て、植樹祭を成功に導く。

県秩父農林振興センター職員に苗木育成のレクチャーを受ける生徒たち=20日午前、県立皆野高校

 

 県は昨年度から、「苗木のスクールステイ」事業を実施。第75回全国植樹祭の関連行事で使用する苗木を、県内の幼稚園、小中学校、特別支援学校などに配布し、児童生徒に開催年まで育ててもらう取り組みを進めている。県秩父農林振興センターによると、同事業に参加する高校は皆野高のみ。生徒が1人1本ずつ苗を育てるのは、事業参加校の中で同校だけだ。
 同センター職員が20日に皆野高校を訪れ、生徒に植樹祭の役割や苗の育て方をレクチャーした後、イロハモミジ、イタヤカエデ、コハウチワカエデの3種のポット苗計29本を預けた。生徒は今後、こまめな水やりや、苗の大きさに合わせた鉢交換などの手入れをし、25年春まで、校内で苗の成長を見守っていく。
 同校1年小林穂菜美さん(15)は「山に囲まれた環境に育ってきたので、森林再生の重要さを改めて認識した。3年生になるまでみんなで楽しく苗を育て、充実した学校生活にしたい」と話していた。

 

=埼玉新聞2023年10月26日付け16面掲載=

 

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学校の特徴~学校からのメッセージ~

秩父地域唯一の商業高校として、地域と連携しながら「校訓(誠実・勤勉・協力・奉仕)の理念の下、地域の活性化に寄与し、地域社会と産業を支える人材を育成する」ことを目指して様々な教育活動を行っています。特に商業科の授業で行われる「ビジネスの力で地域課題の解決に貢献」をコンセプトとした商品開発、販売実習は皆野高校の特徴です。商品開発をはじめ、地域を舞台にした様々な学びから皆高生は力を付けています。

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