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全国高校バレー きょう開幕

 〝春高〟の愛称で知られるバレーボールの全日本高校選手権は4日、東京体育館で男女各52校が参加して開幕し、8日の決勝まで5日間にわたり熱戦が繰り広げられる。1回戦から準々決勝までは無観客で、準決勝・決勝は有観客の開催を予定している。
 県勢は2年ぶり2度目の出場の男子の昌平と、2年連続22度目の出場の女子の細田学園が4日の1回戦から登場する。昌平は上越総合技術(新潟)と対戦(13時35分開始予定)。細田学園は福井工大福井と初戦を行う(10時15分開始予定)。上位進出を狙う両校を紹介する。

 

男子 2年ぶり2度目
昌平

 

つなぎ強化し自信あり

粘り強い守備が光る男子の昌平

 

 男子の昌平は粘り強い守備を磨いたことで、例年以上につなぐ意識が浸透。掛川監督は「このチームは日本一を掲げてやってきた。全体がレベルアップして、いけるという実感がある」と自信を持って臨む。
 得点源は、1年時から試合を経験し県決勝でチーム最多19得点を挙げた主将坂本遼と、ブロックをかわす技術力の高い
鈴木叶。左右から放つ強烈なスパイクで、的を絞らせない攻撃を仕掛ける。
 クイックが武器の永田と身長191㌢と高さのある吉田の、献身的な守備から流れをつかめれば、ブロックからの得点にも期待ができそうだ。
 攻撃を組み立てるのは2年の小林と柏崎。仲間の長所を引き出す小林のトスからコンビバレーを展開する。柏崎はレシーブやパスの確実性でチームを支えたい。
 昨夏、ブロックとレシーブの強化を図り、ボールを落とさない意識が
高まったという。つなぐバレーを発揮し、県予選では1セットも奪われずに頂点をつかんだ。全国の強豪相手に苦しい場面でどれだけ球を拾えるか。
 初戦の上越総合技術(新潟)は毎年練習試合を行う、手の内の知れた相手。主将の坂本遼は「しっかりつないで、やることをやれば絶対勝てる。乱れたら自分が打ち切ればいい」と頼もしい。初の8強入りを目指し、粘りのバレーで全国大会に挑む。

 

女子 2年連続22度目
細田学園

 

攻撃力全開で上位狙う

2年連続で春高へ出場する女子の細田学園

 

 女子の細田学園の目標は日本一だが、まずは2016年以来届いていない8強を目指したい。伊藤監督は「今年は上で勝負しようと言ってきた。ベスト8以上の力はあると思っている」と自信をうかがわせている。
 7月の全国高校総体は決勝トーナメント3回戦まで進出した。ほぼ単独チームで出場した8月の国体では2回戦で、高校総体で敗れた東京都市大塩尻(長野)に雪辱。準々決勝で就実(岡山)に負けはしたが、全国の強豪と堂々と渡り合い進化を示した。
 昨年の春高メンバーが13人残った経験値に、攻撃バレーを加えることでレベルを引き上げてきた。その分、伝統のレシーブ力には不安が残り「ディフェンスが鍵」と指揮官。本番までに強化を掲げたが、得点を重ねリズムを生み出したい。
 レフト渡会が頼もしいエースに成長。打点の高いスパイクから得点を量産し、フェイントにも磨きをかけた。2年生のレフト土橋は、スピードと切れを生かし、エースの負担を軽減させる。レフトが抑えられてもライトの寺下、寺田らも強烈な攻撃力を発揮できる。不安な守備は身長180㌢のミドル中田のブロック、リベロ鈴木のレシーブ力で埋めていく。
 全国に楽な相手は存在しないが、パワーヒッターをそろえた今年のチームの可能性は大きい。

 

=埼玉新聞2023年1月4日付け7面掲載=

 

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昌平高校の基本情報は→こちら

細田学園高校の基本情報は→こちら

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