全国高校駅伝県予選(埼玉新聞社など後援)は21日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場および同公園内で行われ、埼玉栄が男女で栄冠に輝いた。
第77回の男子(7区間=42・195㌔)は70校が参加し、埼玉栄が2時間4分27秒の大会新をマークし、10年連続45度目の頂点に立った。第38回の女子(5区間=21・0975㌔)には42校(2校途中棄権)が出場し、埼玉栄が1時間10分42秒で4年連続29度目の優勝を飾った。
男女共に優勝した埼玉栄が全国高校駅伝(12月20日・京都)の出場権を獲得。上位6校が北関東4県(埼玉、群馬、栃木、茨城)の優勝校を除く最上位校に全国高校駅伝出場権が与えられる関東高校駅伝(11月19日・東京)に出場する。
女子評
埼玉栄が全区間で区間賞を獲得し、堅実なレース運びで圧勝した。
埼玉栄は1区永井がトップに立つと後続に1分3秒差をつけて、引き離した。2区黒坂がリードを広げ、3区菅原、4区松本が好走し、最終5区の松浦が1時間10分42秒でゴールテープを切った。春日部女は1区大杉がレースをつくり2位。昌平が3位に入った。
不満残るも強さ健在

女子 埼玉栄の1区永井(左)が2区黒坂にたすきをつなぐ
女子の埼玉栄は2位に4分近く差をつけて4連覇を達成した。気温27℃以上を観測し、各チームが暑さでタイムに伸び悩む中でもその強さは別格だった。田村監督は「タイムは仕方ない。1区からよく走ってくれた」と選手たちをねぎらった。
1区永井の走りが力強かった。スタート後から先頭に立ち、レースを引っ張った。残していたスタミナを残り2㌔で使ってスパートをかけ、一気に後続を引き離した。「自分でレースをつくった」と楽しみながら走った単独走に胸を張った。
2区以降でも2位との差を広げる快走だったが、2区黒坂、3区菅原、4区松本は個人タイムについて反省するほど満足できていない。最終5区の松浦は「タイムを出したかったが、実力を見る大会だった」とレースを冷静に振り返った。
前回のエース福山(現Daiichi Lifeグループ)のような選手は居ないが、総合力で上回りたい。松浦は「先輩がいなくても総力を結集して戦う」と力を込める。まずは関東高校駅伝で納得のタイムを出すことに集中する。

「普段通り」構想表現
2位 春日部女

女子 準優勝した春日部女の1区大杉(左)が本庄の木下と競り合う
背伸びをすることなく、地に足を着けて戦った春日部女が2位に入った。照沼監督は「このチームは失敗が少ない。普段通りに走れば大丈夫と伝えていた。予定通り」と満足そうにほほ笑んだ。
指揮官が信頼を寄せる序盤の3年生で余裕をつくり、終盤の1年生につなぐ理想通りの展開となった。2区の市橋が「自分が引っ張って、実力のある下級生に託したい」とつなげると、後半に強い3区有山、4区三井が粘り、安定感抜群の5区の浅倉まで2位を譲らなかった。
県を2位通過したが、ここでは終わらない。1区を走った主将の大杉は「全員が通過点だと思っている。都大路を確実に決めたい」。2年連続で夢の舞台に立つべく、関東大会での上位進出を誓った。
学年越えた結束
3位 昌平
女子の昌平が学年の垣根を越えた抜群のチームワークで3位に食い込んだ。エース格が集まる1区で1年の秋本が5位に入ると、2区の岡安が3位に押し上げ、後続も順位を死守した。秋本は「先輩が1区は私(秋本)しかいないと言ってくれて気負わなかった」と期待に応えた。
勢いのある1年生2人と経験豊富な3年生3人でたすきをつないだ。長谷監督は「1年生が引っ張ってくれている。3年生の負けん気も強く、関東が楽しみなチーム」と期待を寄せた。
創部104年目で初の関東出場
6位 本庄
1922年創部で長い歴史を持つ本庄が関東大会初出場を決めた。5区を走った主将の木下七は「関東を狙えると言われて続けてきた。夏に暑い本庄でかなり練習を積んできた」と、日々の努力で培った自信で、新たな扉をこじ開けた。吉田監督は「満点の出来。目標タイムよりは1分遅かったが、本当によく耐えて頑張ってくれた」と優しくほほ笑んだ。
=埼玉新聞2026年10月22日付け7面掲載=
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