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全日本ボート選手権大会 戸田中央総合病院チームが優勝

男子フォア V
女子ダブルスカル2位、男子ペア3位

 

 ボート競技の最高峰、全日本ボート選手権大会の男子フォアで、戸田市に本拠を置く戸田中央総合病院ローイングクラブが優勝。女子ダブルスカルで準優勝、男子ペアは3位を獲得した。8選手は2日、戸田市役所を訪れ菅原文仁市長を表敬した。菅原市長は「コロナ禍で病院が大変だったが、皆さんの活躍に多くの市民が勇気づけられた」とチームの栄誉をたたえた。

市長(前列左から2人目)を表敬した田立健太監督(前列左端)と戸田中央総合病院RCの選手たち=2日、戸田市役所

 

 ■唯一「戸田」名乗る
 田立健太監督(38)=中央大学、県立八潮高校ボート部OB)=は「全国選手権で戸田を名乗る唯一のチーム。これからもさらに精進します」と話した。優勝した男子フォアの勝又晋一主将(27)=立教大学、立教新座高校OB=は8選手を代表して「地域医療を担う病院のチームとして、競技や地域貢献活動に邁進していきたい」と誓った。
 好成績を収めたほかのメンバーは、小林雅人さん(31)=日本大学、千葉県立小見川高校OB、植竹祐弥さん(25)=東北大学、国学院久我山高校OB、中曽根祐太さん(22)=中央大学、都立小松川高校OB。
 ■「よくやった」
 最年少の中曽根さんは今年入社したばかり。昨年の同選手権の中央大エイトで惨敗した。
 中曽根さんは「エイトに乗った4年生は私を含めて4人で、ぼろぼろに負けて『終わった』と言って3人はボートを引退した。僕だけがボートをやっている」と話す。
 しかし、大会当日、同窓の3人は1人が競技会場の観客席に、1人は病気で入院中、もう1人が大阪の勤務地にいた。優勝した後、3人から「よくやった」「すっきりした」と万感の思いを込めたメールが届いた。「私にとってこの大会はすごく特別な大会でした」と中曽根さん。
 ■バウナンバー
 男子フォア優勝艇の先端に取り付けた艇番号を標記したバウナンバーが同クラブから市長に贈呈された。8人の名前が書かれていた。
 「これは貴重なもの。みなさんが持っていた方がいいのでは」と言う市長に、選手たちから「来年も優勝します」。準優勝や3位だった選手たちは「来年こそ優勝します」と話し、市長は「それなら」と受け取った。
 準優勝の女子ダブルスカルは柿島麗さん(24)=金沢大学、石川県立七尾高校OB=と渡辺花穂さん(24)=中央大学、山梨県立吉田高校OB。3位の男子ペアは高野亮介さん(25)=日本体育大学、愛知県立猿投農林高校OB、根本拓海さん(26)=立教大学、川越東高校OB。

 

=埼玉新聞2022年6月9日付け10面掲載=

 

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